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 秀丸エディタがVer7.00にバージョンアップされました。長らくVer7.00のベータ版を使っていたのですが、ようやく正式版の登場です。

 ベータ版でも不都合はなかったのですが、たまたまバグがでていないだけかもしれない。やっぱり正式版が安心できます。

 秀丸エディタVer7.00での目玉は単語補完機能です。オートコンプリートや入力補完ともよばれています。「A」と入力すると、「A」で始まる単語を一覧表示してくれる。携帯電話での入力を想像していただければ、と思います。機能的には近い。

 秀丸エディタVer7.00で真に便利なのは、しかし、grepして置換する機能ではないでしょうか。grepしたのち、置換、さらに上書き保存と、一連の動作を自動でおこなってくれます。

 Webサイトのページを大量に編集するとき、「grepして置換」が真価を発揮してくれます。何十とあるページを自動的に編集してくれるので、煩雑な操作が必要ありません。便利便利。

 秀丸エディタのダウンロードは秀まるおのホームページへ。

 小説の表現ゆらぎをチェックするソフトを試用しています。「Variant Detector」です(ダウンロードは「フリーソフトダウンロード」から)。

 表現の揺らぎチェックソフト「Variant Detector」について1で、「Variant Detector」はイケてるよといったけど、万能というわけではありません。欠点もあります。たとえば、小説中に以下のような文があたっとします。


つぶしあいをしている。
愛いっぱい夢いっぱい。


 上記ふたつの文では、つぶしあいの「あい」と愛いっぱいの「愛」が表現のゆらぎと認識されてしまいます。


「そんないいかたってないだろ」
爪が固く尖っていた。


 の場合は、いいかたの「かた」と固く尖っての「固」が表現のゆらぎと認識されます。

 ごく短い小説なら気になりません。ですが、長篇小説など200枚をこえるような場合は、このようなチェック結果がかなり多くなります。理想的なチェック結果を見るときに邪魔になっちゃう。今後のバージョンアップで精度があがってくれればうれしいんだけどなあ。

 小説などの文書中では、語句表現のゆらぎがしょうじます。推敲時にひとつひとつチェックするべきなんですが、文章量が増えれば増えるほど見落としも増えてしまう。

 小説での表現のゆらぎとはどんなものでしょうか? たとえば「おおきな声」と「大きな声」などです。小説内で「おおきな声」と漢字をひらいているときと、「大きな声」と漢字にしてしまっている場合があります。同一の小説では、どちらかに統一したほうがいい。

 そこで、表現のゆらぎをチェックさせるソフトを使用してみました。「Variant Detector」です(ダウンロードは「フリーソフトダウンロード」から)。

 自作の短篇小説で試しみると、「おおきな声」と「大きな声」の表現ゆらぎが発見されました。表現ゆらぎはチェックしていたはずなんですが、思いっきり見落としていました(>_<) じつは、ほかにもいろいろ抽出されていまして……。

 ごく短い小説、35枚くらいの小説なら、あっという間に抽出してくれます。「Variant Detector」はかなりイケてる予感がします。しばらく使いこんでみます。

 小説の執筆環境、その他もろもろをWindowsXPからVistaへ移行している最中だ。いや、正確にいうとXPとVistaの併用になる。WindowsXPでしか動作しないアプリなどがあるため、現段階で完全にVistaへ移行することが不可能だからだ。

 小説執筆や記事作成に使用している秀丸は、早期にVistaへ対応していたのでなにも問題はない。

 頭を悩ませてくれるのはキーボードマッピングソフト(あるいはキーバインディング変更ソフトか)である。Vistaに対応しているものが見つからないのだ。

 キーボードマッピングソフト(あるいはキーバインディング変更ソフト)についてちょっぴり説明しておこう。

 たとえばWindowsキー。標準的なキーボードであれば、左CTRLと左ALTにはさまれるような位置にある。Windowsの旗印がプリントされているキーだ。このキーを無効にしたい、あるいは左ALTとして使いたい、などなど別のキーに変更したいときがある。キーボードマッピングソフトは、そんなぼくらの夢をかなえてくれるのである。

 ところが、Vistaにネイティブに対応しているキーボードマッピングソフトがない。力技を利用すれば使えるようになるケースもある。あるにはあるが、クリーンインストールして間もないOSで力技は使いづらいのだ。

 うむむ、どうしたものか。以前にもいったことがあるかもしれないが、小説の執筆とキーボードは切っても切れない関係にあるのだ。キーボードマッピングソフトは、キーボードの「ここがちょっと……」という欠点を補助をしてくれる。早晩、なんとかしたいものである。でないと、Vistaに移行できない。

 オンライン小説の執筆ではパソコンでキーを打って書くことのほうが多い。いったん紙に書くかたでも、オンライン小説にするためにはキーボードを打たなければならない。オンライン小説とキー操作は切っても切れないのである。

 MS-IMEで漢字変換をおこなう場合、よく問題とされるのは文節変換ではないだろうか。

 オンライン小説を執筆していたとする。漢字変換で「おいおい、そこで文節を区切らないでくれ」という場合がたびたびある。解決策はMS-IMEヘルプの「文節の長さを変更する」にあった。[Shift]キーを押下しながら、カーソルキーの左右によって文節の区切りを変更できる、とある。

 だがしかし、である。
 オンライン小説にかぎらず、キーボードで文字入力をおこなう場合は、ホームポジションから指を離したくない。離したくはないが、カーソルキーを押下しようとすると、どうしたってホームポジションから離れてしまう。MS-IMEのヘルプにしめされたキー操作では効率が悪いのだ。とくにオンライン小説では、キー操作にもたつくと言葉に逃げられるかもしれない。

 じつは、ホームポジションから指を離すことなく、文節区切りを変更する方法がある。紹介したい。カンタンだ。[CTRL]キーを押下しながらKキーを押せば、文節の区切りが左に移動する。文節の区切りを右に移動したい場合は、[CTRL]キーを押下しながらLキーを押せばいい。

 MS-IMEのヘルプファイルのように箇条書きにしてみよう。

 文節を伸ばす CTRL + Lキー
 文節を縮める CTRL + Kキー

 ホームポジションのキーを使用するので、腕を動かす必要がない。オンライン小説執筆で文節を変更するときは、ぜひ試していただきたい。カーソルキーでの操作より、はるかに効率がよいと実感できるはずである。