オリジナル小説を最後まで書く練習法4

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 オリジナル小説を最後まで書く練習法4である。一連の流れがあるのでナンバリングしてしまったが、練習法というと少し語弊があるかもしれない内容だ。そこのところに目をつぶって読んでいただきたい。オリジナル小説を最後まで書く練習法4だ。

オリジナル小説を最後まで書く練習法1~3はわかったよ。でも、オリジナル小説をいまたちまち最後まで書かないといけないんだ。時間をかけて練習できない。なんとかしたい」

 上記のようにいいたいかたは多いのではないだろうか。クオリティよりも終らせることを優先するなら、いますぐに幕をおろすのも、そうむずかしくはない。かなり完成度はさがってしまうが、けりはつく。最後の手段である。

 まず、オリジナル小説のテーマをはっきりさせよう。ここでいうテーマとは「愛は地球を救う」といった曖昧としたものではない。「募金を5億あつめる」というふうな具体的な内容にしていただきたいのだ。

 昔話をひきあいにだそう。たとえば「うさぎとかめ」。この昔話がうったえていることを抽出するなら「努力すればむくわれる」となろうか。「油断大敵」とか「なまけるな」と、そういった意味もあろう。日本人の好きそうなお話しだ。だがテーマとなると「かめがうさぎに勝つ」とシンプルなものになる。とちゅうの行程がどうであろうと、かめがうさぎに勝てば話は終る。

 オリジナル小説でも要領は同じだ。たとえば主人公が異世界へとばされる話があるとしよう。異世界で好きな異性ができたり、恋のライバルがあらわれたりするだろう。魅力的な恋愛小説になる予感もする。だが、いますぐ終らせなくてはならないなら、主人公を異世界から戻してしまえばストーリーは終わる。伏線が未処理でも、恋愛部分が棚上げでもだ。書きようにもよるが、完成度はかなり低くなろう。それでも軸となるテーマを消化してしまえば、オリジナル小説を最後まで書いたことになる。

 上記のやりかたは最終手段だ。じっさいにはこうまでなる前に対策をこうじたい。

 オリジナル小説を最後まで書けないというかたは、常にテーマを意識していてほしい。そして、いろいろと書きたいエピソードもあろうが、テーマに集約できそうにないことは書かないほうがいい。小説を書く前に、原稿の一行目にテーマを書くように習慣づけてもいいだろう。テーマを意識する練習になる。

 伏線をもりこんだり、キャラクターに深みをあたえるエピソードは重要だ。恋愛小説の要素もいれたいだろう。だが、いろいろもりこむのは、オリジナル小説を最後まで書けるようになってからでも遅くはない。書きはじめるまえでに、書く内容をしぼりこんでいただきたい。

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このページは、浅川こうすけが2007年6月 2日 13:38に書いたブログ記事です。

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