大盛りに感じるある疑問

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 産まれてこのかた「大盛り」を注文した経験がない。マクドナルドでLサイズのコーラを注文したことはあるが、あれは「大盛り」とはいわないだろう。

 バラエティ番組で大盛りメニューが紹介されていた。どんぶりモノもカレーもラーメンも器からあふれるほど盛られている。普通人なら1日かけても食べきれないくらいの量がある。

 どんぶりを例にだすと、まずごはんを山盛りにする。そのうえにキャベツ等の野菜が盛られる。この時点ですでに尋常な量ではなく1回では食べ切れなさそうだ。さらにそのうえに焼肉がのせられる。山になっているキャベツから焼肉がすべり落ちそうである。

 まだ終わりじゃない。さらにスライスされたトンカツがのる。のるというと語弊がある。正確にいうなら、キャベツの山によりかかっているだけだ。震度1の地震がくるだけでキャベツもろとも崩れかねない。続いて串カツが2本刺さり、再度キャベツが山と盛られ、から揚げ、ゆで卵、ハンバーグ、目玉焼き、野菜あげ、タコさんウインナーとトッピングされる。

 量は半端じゃないが、お値段はリーズナブルだった。普通盛りよりも数百円高いくらいだ。

「もうからない」
 と店主はいう。

 だが、わたしにとってはそんなことどうでもよかった。もっとも気になるのは量ではなく値段でもなく、文字通り山と盛られた料理の食べ方だ。

 山頂にチョコンと鎮座されているタコさんウインナーはともなくとして、ほかの料理に箸をつければバランスを崩しそうである。キャベツに刺さっている串カツなんて、手をふれるだけで崩壊のきっかけになりそうだ。

「どこからどうやって箸をつければいいのか?」

 まったくもって謎である。

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このページは、浅川こうすけが2007年10月12日 01:37に書いたブログ記事です。

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