小説の書き方、漢数字の小数点について

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 小説で数字をあつかうときは、おもに漢数字を使う。しかし、小数点をどのようにすればいいのか迷っている。さて、どうしたものか。

 あるオンライン小説サイトの掲示板で、前述のような質問が書き込まれていた。ただし、まんま引用しているわけではない。わたしの言葉で書きかえているが、質問の意図はかわっていないだろう。

 なるほど。いわれてみると小説で小数点以下まで明記されることはまれである。目にする機会が少ない。質問者が迷われるのも当然だ。さいわい、わたしは何度か目にしていたので、小説での書き方は知っていた。だが、まちがいないのかどうか自信がない。もう一度、確認してみよう。

 手にとったのは北上秋彦の「吸血蟲」である(角川ホラー文庫版である)。ぱらぱらっとめくると、後半のあるシーンで、小数点以下まで数字が書かれている。ニンニクの成分分析で水分やら食物繊維が明記されているのだ。どのように書かれているのか?

 食物繊維五・七%

 と書かれている。数字もパーセント記号もすべて全角文字だ。驚くべきは小数点として中黒が使用されていることである。「小説の漢数字で小数点はどう書きあらわすのか?」という質問への解答は決まった。

 小説の漢数字では、中黒で小数点をあらわすのである。

「吸血蟲」では小数点以下一桁しかないが、ほかの小説(タイトルと作者は忘れてしまった)では延々と続けていたものもあった。

 八・五六一三九九

 のような感じだ。

 上記の解答はどうでしょうか? 読んでくれているかたからのつっこみをお待ちしています 補足なり訂正なりしていただけるとありがたいです。

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このページは、浅川こうすけが2007年5月12日 22:53に書いたブログ記事です。

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