オリジナル小説を最後まで書く練習法1
オリジナル小説を最後まで書く、具体的な練習方法を紹介しよう。(検索エンジンからとんできたかたは、先に「オリジナル小説の書き方、小説を最後まで書くには(序)」から読んでいただいたほうがいいだろう)。
前回の記事「オリジナル小説を最後まで書くには」で、小説を最後まで書けないという悩みを解決するのなら、とにかく場数をふむしかないといった。小説を書くのをやめなければ場数はおのずと増えていくが、効率よくやろうとすると時間が問題となってくる。10年間書き続ければ場数も増えようが、それまで未完小説の山を築くことにもなろう。
短時間で場数をこなすには、いわゆる書きなぐりをおこなうしかない。端的にいうなら、完成度やクオリティ、オリジナリティをそぎ落とすのだ。オリジナリティにあふれた小説や完成度の高い小説を書きたいだろうが、まずは小説を完成させられるようになってからだ。
そして、小説のストーリーや登場人物を考えていたのでは、これまた時間がかかりすぎる。なにより考えすぎで手がとまるかもしれない。オリジナル小説を最後まで書く練習方法1では、ストーリーと登場人物を考えなくてもいいように、ありものを利用したい。昔話がいいだろう。「桃太郎」や「浦島太郎」だ。
覚えている昔話ならなんでもいい。ひとつ選んでいただきたい。その昔話をあらためて読みなおしたりせず、頭のなかにある情報だけで、はじめから書いていただきたい。読んだ昔話と一言一句違わないようにする必要はない。文法や用法は気にしなくていい。アレンジを加える必要もない。ストーリーをはじめから最後まで書く。そのことだけに注力していただきたい。
たとえば「桃太郎」を選んだとしよう。ほとんどの桃太郎は、「むかしむかし。あるところにおじいさんとおばあさんが──」ではじまる。あなたが桃太郎を書くときは、「むかしむかし──」ではじめてもいいし、「おばあさんは洗濯のため川へとむかった」などのようにまったく違う文言でもかまわない。書きやすいように書いていただきたい。ただし、ストーリーを曲げたりしてはいけない。また、完成度をあげようとか、オリジナリティをだそうとか、色気をだしてもいけない。手がとまる原因のひとつだからだ。オリジナル小説を最後まで書くための「練習」である。目的以外に目をうつしてはいけない。むしろ目的以外には積極的に目をつむっていただきたい。
オリジナル小説を書こうとしているかただ。上記の練習は苦にならないはずである。練習にもならないかもしれない。自信にもならないだろう。だが、完成させるイメージ、その端緒はつかめたかと思う。次回の記事から紹介する、ちょっとハードルのあがった練習法へとすすんでいただきたい。
もしこの段階で書けないとなると、原因の想像がつかない。書けないというかたがいないことを祈る。
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