オリジナル小説を最後まで書く練習法3
オリジナル小説を最後まで書く練習法というタイトルでエントリーしている。タイトル名には順番で番号をふっているが、しかしタイトルから内容が読みとりずらい。エントリーごとの違いがわかりにくいのだ。一連のエントリーが書き終わりしだい、なんとかしたい。
さて、オリジナル小説を最後まで書く練習法3の本題だ。
オリジナル小説を最後まで書く練習法1では昔話をそのまんま書いていただいた。2では結末部分をアレンジしていただいた。では、3ではどうするのか? 予想されたかたもいるのではないだろうか。3では起承転結の転をアレンジするのではないだろうか、とか、いやいや起であろう、なんて。──いずれも外れだ。予想通りにいってたまるかってんでい。オリジナル小説を最後まで書く練習法3では、起承転結を意識しない。
オリジナル小説を最後まで書く練習法3では、原稿枚数を意識していただく。小説を最後まで書けないかたのなかには、延々と書いてしまうというひともいる。どうして小説を延々と書いてしまうのか。決められた原稿枚数があるわけではないので、ストーリーにあわせて枚数の上限を自由にコントロールできるからだろう。原稿用紙何枚以内というしばりをつければ、延々と書いてしまうこともなくなるにちがいない。オリジナル小説を最後まで書く練習法3は、原稿枚数をつねに意識して小説を書く練習方法である。
前置きが長くなったが、オリジナル小説を最後まで書く練習法3の具体的な方法にはいる。まず素材となるストーリーを選択する。そして、記憶しているストーリーを自分の言葉で書いていく。書いているさいちゅうは、けして原文を見てはならない。クオリティは気にしなくていい。言葉の用法をまちがっていてもいい。小説を完成させることに注力していただきたい。
ここまでなら「オリジナル小説を最後まで書く練習法1」とかわらないように感じるだろう。肝は枚数である。原稿用紙何枚までと、書きはじめる前に決めておくのだ。書いている最中も常に枚数を意識する。いやいや、決めた枚数きっちりに小説を終らせる必要はない。練習なのだから、たりなかったりオーバーしたりしても問題はない。枚数を意識する、その練習なのだ。
小説を最後まで書く練習法1との違いは、もう1点ある。いままでのオリジナル小説を最後まで書く練習法では昔話を素材にしてきた。しかし、今回の練習方法では不向きである。もともとの話がみじかすぎるため、枚数を意識することがむずかしいのだ。そこで今回は昔話をわきに置き、小説を素材としたい。
例として拙作「補充しなきゃね」をあげたい。原稿用紙にして6枚のショートショートで手ごろな枚数である。「補充しなきゃね」を一度読んでいただき、ストーリーをおぼろげでいいので覚えてもらう。そして、ご自分の言葉で冒頭から結末まで書いていただきたい(注・書くときにはけして原文を見てはいけない)。そのさい、原稿用紙にして6枚以内(文字数は2000文字程度だろう)におさめるように意識してほしい。くりかえしになるが、クオリティやオリジナリティはわきにおしてしまってかまわない。枚数がたりなかったりオーバーしても問題はない。枚数を意識しつつ、完成させることに注力していただきたい。
──ほんとうはプロ作家のショートショートをすすめたいのだけれど、問題があってもいけないので、恥ずかしながら拙作をひきあいにだしてしまった。原稿枚数や文字数をカウントできるようなら、プロ作家のショートショートを練習の素材としていただきたい。
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