オンライン小説関連の記事の最近のブログ記事

 ふりがなに使う括弧記号について(後編)の続きである。
 またその話か!
 といわれちゃいそうだが、ごめんなさいと頭をさげるしかない。今回と次回の記事で(とりあえず)最後だからつきあってちょうだい。

 ふりがなをあらわす括弧記号は( )を使うことにした。何回も記事をわけて書いたくせに、たどりついたのはもっとも無難な記号であった。くりかえす。ふりがなをあらわす括弧記号は( )を使う。

 根拠はある。ふりがなをあらわす記号として( )を使用している書籍が多かったからだ。

 市販されている小説でルビを使用せず括弧を使っているものは、わたしが探した範囲ではなかった(見つけられなかっただけかもしれない。情報求む)。

 小説ではなく実用書のたぐいのなかには括弧記号を使用しているものがあった。括弧記号は( )だった。

 手元の国語辞典も見てみた。巻末のアルファベット略語集で、ふりがなをあらわす括弧記号として( )が使われていた。漢字のふりがなではないが参考にはなる。また、雑誌などでも「Penryn(ペンリン)」のようにアルファベットに対しては括弧記号を使っている。

 同じ国語辞典に干支表が載っていた。甲戌とか庚申というやつだ。これらもルビではなく( )でふりがながふられている。

 ふりがなをあらわす記号として( )が圧倒的多数である。圧倒的多数ということは読者が慣れ親しんでいるということであり、読みやすいってことになる。逆に{ }なんて括弧は見慣れないので違和感を覚えるだろう。

 これから書く小説では、ふりがなをあらわす記号として( )を使う。過去に書いた小説に関しては思い出としてそのままにしておく。けして面倒だからじゃないぞ! 思い出は大切なのだ。

 ふりがなに使う括弧記号について(前編)の続き。

 ふりがなをあらわす括弧記号として{ }を使用しつづけていた。ふりがなを使用するのは主に登場人物の名前にだ。

 勅使河原豚太郎{てしがわらとんたろう}はかたわらの美女へ視線をとばした。

 と、こんな感じで{ }を使っていた。

 でもね。{ }をふりがなをあらわす括弧記号として使いはじめた理由は――ないんですよ。{ }を使わなければならないこだわりのようなものは特にない。

 パソコンで小説を書きはじめたころ、某所でアップされていた小説のほとんどがふりがなをあらわす括弧記号として{ }を使っていたからまねしただけ。とくに疑問にも思わず今日までそのまま。ふりがなに使う括弧記号について(前編)でも書いたけど再考したほうがよさそうだ。

 ふりがなをあらわす括弧記号はいままでどおり{ }を使うか、あるいは別の括弧記号を使う。代替の候補としては( )か[ ]といったところか。

 あるいはほかにも使える括弧記号があるかもしれない。件の『句読点、記号・符号活用辞典。』を買ったほうがよさそうだ。ほかにもほしい本があるのでまとめて注文しよう。

 勅使河原豚太郎
 人名だ。さて、あなたはなんとお読みになられただろうか?

 勅使河原は読めるかもしれない。てしがわら、だ。勅使河原の苗字をもつ有名人は意外にも多いので、どこかで見聞きしていることだろう。

 では、豚太郎はどうか?
 ぶたたろう、じゃないよ。とんたろう、だよ。

 勅使河原豚太郎は「てしがわらとんたろう」と読むのである。もし、勅使河原豚太郎を小説に登場させる場合、ふりがなをふっておくのが親切だろう。

 でも、ちょっと待った。オンライン小説だとふりがなをどうやってふる?

 手書きの小説なら、勅使河原豚太郎の横に小さく「てしがわらとんたろう」と書けばいい。印刷物ならルビをつける。

 オンライン小説だとそういった正攻法はできない。いちおうrubyタグがあるにはあるが、IEの独自採用なので使うのはためらわれる。

 では、どうするか。
 ふりがなをカッコで囲むのである。

 勅使河原豚太郎{てしがわらとんたろう}は身をこわばらせた。

 こんなふうに{ }で囲った部分をふりがなとする。
 ――いままでずっとそうしてきた。
 ところが、である。

『句読点、記号・符号活用辞典。』を衝動買いしてみたらば の記事を読んで考えさせられたのである。記事の一部を引用しよう。

 今までは「{ }」と言う括弧記号を使っていました。「ブレース」と言う名称だそうです。基本的には、数式で使用する。意味としては「まとめ上げる」役割を持っています。

 いわれてみれば数学の授業で使用した記憶がある(使い方はすっかり忘れてしまったが……)。記号本来の意味からすれば{てしがわらとんたろう}という使い方は正しいとはいえないわけだ。

 前述の記事ではさらにこう続く。

 しかし今度、この辞書でボクは「[ ]」と言う括弧記号の存在を知りました。「ブラケット」と言う名称だそうです。基本的には他の括弧記号と似たような役割を持ちますが。特に、欧文における戯曲や台本でのト書き。そして、言語学や音声学で、音声記号を囲んで音声を表記するために使います。例えば、

break [ breik ]

とこのように。辞書で音声を表記するために使う記号ならば、読み仮名に使っても意味が合っています。
 国語辞典ならば、「墨付き括弧」と言う、このような「【 】」記号を使うのでしょうが。これは読み仮名に使うには、ちょっと派手すぎますし。
 ブラケット記号あたりが、目立ちすぎもせず、普段から多用することもなく、適任かと思うのです。

読み仮名[よみがな]

 うん、なかなかに読み仮名として似合っているじゃないか。

 この辞書とは『句読点、記号・符号活用辞典。』のこと。

 多くのかたにとってはどうでもいいことだろう。
「どっちでもいいじゃん」
 と思われているだろう。

 でもね。気になるんだよなあ。なっちゃうんだよなあ。知らなければずっと{ }を使い続けていたんだけど、知っちゃったからなあ。この問題について、しばらく思案することになりそうだ。

 短編小説「漢クリスマスケーキ」短編小説「漢クリスマスケーキ」修正版(以下、修正版)の内容はほとんど同じです。短編小説「漢クリスマスケーキ」は二○世紀だったころに書いたもので、いま読むとたいへん読みづらかった。なるべく原文を残すようにしながら、読みやすく書きなおしたのが修正版になります。

 短編小説「漢クリスマスケーキ」とその修正版では微妙な違いしかなく、読み比べても差異は感じられないかもしれません。なんとなく気にいらなかったので、わたしの自己満足で書きなおしたにすぎません。まだお読みになっていないようでしたら、修正版のほうだけ読んでいただければと思います。

 でも、残暑の厳しいこの時期にクリスマスの話をアップしたのはいかがなものか。もうちょっと考えればよかったかも……(>_<) いまいちピンとこないよね。

 最後になりますが「漢クリスマスケーキ」は「おとこくりすますけーき」と読んでください。作中にでてくる「漢」も「オトコ」と読んでください。では~。

 小説は文章の連なりだ。ひとつひとつの文章が読みづらいと小説も読みづらくなる。では、読みやすい文章を書くためには、なにに注意しなければならないのか。

 文の長さだ。

 一文は50文字~60文字くらいが目安だといわれている。もちろん、一概には決めつけられない。60文字を超えていても、語順に気をつけてさえいれば読みやすい文章が書けるだろう。

 だが、いちおうの目安があるのだから、推敲時のチェックに利用するのも手だろう。

 そこで、秀丸エディタで使用できるマクロを作成してみた。一文の文字数をカウントするマクロだ。長すぎる文があれば別のファイルに抽出してくれる。タグジャンプを使えば元ファイルの該当箇所へジャンプできるようにもしている。活用していただきたい。

 以下、引用部分が長文発見マクロである。

//長文発見マクロ。とりあえず作ってみたバージョン //一文が50文字を超えた場合、該当箇所を抽出するマクロ

// 超えたくない文字数設定
// 行頭字下げの全角スペースをカウントしたり、文末の判定があやしかったりするので、2文字分の余裕をもたせる。
#moji = 52;

// 初期設定
#hidemaru = hidemaruhandle(0);
$hidename = basename2;

#count = 0; //文字数のカウント
#startx = 0; //カウント開始位置x
#starty = 0; //カウント開始位置y
#line= 0; //エディタ的に計算した行番号(タグジャンプ用)
#endx = 0; //カウント終了位置x
#endy = 0; //カウント終了位置y

// テンポラリファイル作成
// マクロが完成するまでは見えるようにしておく。
newfile;
#hidetemp = hidemaruhandle(0);


// 文字のカウント開始
setactivehidemaru #hidemaru;
gofiletop;

// EOFが見つかるまで処理を繰り返す
while (code != -1) {

// タブと改行(0x0dを使う。\nはNG)が続くかぎりカーソル移動。
while (code == 0x0d || code == '\t') {
right;
}

// カウント開始座標の記憶
#startx = x;
#starty = y;
#line = lineno;

// 文末まで処理を繰り返す(ただし文末の判定があやふや)
while (code != '。' && code != '?' && code != '!' && code != 0x0d && code != -1) {

// 文末でなければ文字数をカウントしてカーソル移動
#count = #count + 1;
right;

}


// カウント終了座標の記憶
right; //句点ふくめてコピーするためのカーソル移動
#endx = x;
#endy = y;

// カウントのチェック
if (#count > #moji) {

// 該当箇所をコピー
beginsel;
moveto #startx,#starty;
$text = gettext(seltopx,seltopy,selendx,selendy);

// テンポラリファイルにペースト
setactivehidemaru #hidetemp;
insert $hidename + "(" + str(#line) + "): " + $text + "\n\n";

// 元のファイルに戻りカーソル移動
setactivehidemaru #hidemaru;
moveto #endx,#endy;

}

// 文字数カウント初期化
#count = 0;

}


// 抽出したテキストの整形
setactivehidemaru #hidetemp;
replaceallfast "」\\n","」",regular;

endmacro;

 なにぶん素人の作成した秀丸マクロなので、あまりエレガントではない。
「とりあえず動く」
 という程度。実際に使っていただければ幸せだが、使用の際は自己責任でお願いします。

 三点リーダーとは
 …
 ↑こんな記号である。通常はふたつセットで……として使う。MovableType4のデフォルト設定では、この三点リーダー、なんとピリオドに置き換えられてしまうのである。

 ……
 が、
 ......
 になるのだ。

 三点リーダー問題と勝手に名づけたい。長く悩まされていたが、ようやく完全に解決した。同じ悩みをお持ちのかたがいるかもしれないので、解決法を記しておきたい。


[設定]メニュー内にある[ブログの設定]を選べば、まず[全般]が表示される。左ペインにメニューが並んでいるので[ブログ記事]をセレクトしてほしい。[ブログ記事設定]が表示されるはずだ。

[ブログ記事設定]内で[Word特有の文字を置き換える]という項目がある。デフォルトでは[Smart Replace]の[対応するASCII文字]にチェックがはいっていると思う。[置き換えない]にチェックをいれてしまいそうになるが、これは罠。[置き換えない]にチェックをいれてはいけない(三点リーダーとMovable Type 4(さらなる疑問)参照)。

[Smart Replace]で[エンティティ]か[対応するASCII文字]にチェックがはいっていると、[置き換えるフィールド]という項目が表示される。[置き換えるフィールド]では、[タイトル]や[ブログ記事]などにチェックがはいっている。チェックを外せば文字の置き換えはおこらない。三点リーダーが晴れて表示されるようになる。

 わかってみれば「なあんだ」という方法だったが、気づくまでに時間がかかってしまった。[置き換えない]にチェックをしているのにエンティティに置き換えられてしまう罠に、見事にひっかかってしまったのだ。

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