オンライン小説なオリジナル小説サイト うにたなで“小説の書き方”タグの付いているブログ記事
小説は文章の連なりだ。ひとつひとつの文章が読みづらいと小説も読みづらくなる。では、読みやすい文章を書くためには、なにに注意しなければならないのか。
文の長さだ。
一文は50文字~60文字くらいが目安だといわれている。もちろん、一概には決めつけられない。60文字を超えていても、語順に気をつけてさえいれば読みやすい文章が書けるだろう。
だが、いちおうの目安があるのだから、推敲時のチェックに利用するのも手だろう。
そこで、秀丸エディタで使用できるマクロを作成してみた。一文の文字数をカウントするマクロだ。長すぎる文があれば別のファイルに抽出してくれる。タグジャンプを使えば元ファイルの該当箇所へジャンプできるようにもしている。活用していただきたい。
以下、引用部分が長文発見マクロである。
//長文発見マクロ。とりあえず作ってみたバージョン //一文が50文字を超えた場合、該当箇所を抽出するマクロ// 超えたくない文字数設定
// 行頭字下げの全角スペースをカウントしたり、文末の判定があやしかったりするので、2文字分の余裕をもたせる。
#moji = 52;// 初期設定
#hidemaru = hidemaruhandle(0);
$hidename = basename2;#count = 0; //文字数のカウント
#startx = 0; //カウント開始位置x
#starty = 0; //カウント開始位置y
#line= 0; //エディタ的に計算した行番号(タグジャンプ用)
#endx = 0; //カウント終了位置x
#endy = 0; //カウント終了位置y// テンポラリファイル作成
// マクロが完成するまでは見えるようにしておく。
newfile;
#hidetemp = hidemaruhandle(0);
// 文字のカウント開始
setactivehidemaru #hidemaru;
gofiletop;// EOFが見つかるまで処理を繰り返す
while (code != -1) {// タブと改行(0x0dを使う。\nはNG)が続くかぎりカーソル移動。
while (code == 0x0d || code == '\t') {
right;
}// カウント開始座標の記憶
#startx = x;
#starty = y;
#line = lineno;// 文末まで処理を繰り返す(ただし文末の判定があやふや)
while (code != '。' && code != '?' && code != '!' && code != 0x0d && code != -1) {// 文末でなければ文字数をカウントしてカーソル移動
#count = #count + 1;
right;}
// カウント終了座標の記憶
right; //句点ふくめてコピーするためのカーソル移動
#endx = x;
#endy = y;// カウントのチェック
if (#count > #moji) {// 該当箇所をコピー
beginsel;
moveto #startx,#starty;
$text = gettext(seltopx,seltopy,selendx,selendy);// テンポラリファイルにペースト
setactivehidemaru #hidetemp;
insert $hidename + "(" + str(#line) + "): " + $text + "\n\n";// 元のファイルに戻りカーソル移動
setactivehidemaru #hidemaru;
moveto #endx,#endy;}
// 文字数カウント初期化
#count = 0;}
// 抽出したテキストの整形
setactivehidemaru #hidetemp;
replaceallfast "」\\n","」",regular;endmacro;
なにぶん素人の作成した秀丸マクロなので、あまりエレガントではない。
「とりあえず動く」
という程度。実際に使っていただければ幸せだが、使用の際は自己責任でお願いします。
携帯電話は靴底よりも汚れているの記事によれば、携帯電話の口は靴の底よりもなお汚いらしい。潔癖症の人は知らないほうが幸せな情報とのことだが、なあに、ほんとうに潔癖症なら宇宙服でも着て外気にふれないようにしている。メットが邪魔して携帯電話など使えまい。
さて、汚い汚い携帯電話の話である。携帯電話は靴底よりも汚れているという記事タイトルであるが、正確にいえば、携帯電話の口が靴の底よりも汚いようだ。口のそばだから水分が付着する。おまけに、携帯電話がほんのり温かいときては、雑菌やばい菌が繁殖するのは当然というところか。もしかしたら、電磁波が繁殖の手助けをしているかもしれない。
雑菌やばい菌が繁殖するのだから、カビだってわくんじゃないかな。ほうっておけば、キノコだってニョッキリ顔をだすかもしれない。
もちろん、現実にはキノコがはえるなんてことはないだろう。でも、小説ならありだ。不潔にしていたからキノコがはえました、というのではいくらなんでもだが、ちょっと手をくわえれば説得力もうまれるかもしれない。
というふうに、小説のネタだけならどこにでも転がっている。
お手軽な小説作成法として、登場人物の名前だけを変えるという手法がある。名前だけ決めて、登場人物の名前にあてはめていけば、いっちょう完成である。もちろん独自性などない。オリジナル小説ともいえないだろう。
でも、もっともカンタンにできる小説作成法にちがいない。
もちろん「名前を変えてもいいですよ」と著者が許している小説に限られる。アドレスは忘れてしまったが、そういった小説群を置いているサイトはある。
さて、見本となる物語の冒頭部分を書いてみた。朝起きて学校へ行くシーンだ。とりたててなにもおこらない。退屈なシーンだ。でも、オンライン小説でよく見かけるシーンなので例としてみた。
名前のある登場人物は主人公のみ。主人公の名前だけ決めていただきたい。以下の文章は[主人公]という部分を主人公の名前に置換すれば、ストーリーの冒頭部分が労せずできあがる。
[主人公]は喉の渇きで目を覚ました。
天井が白く光っているのは窓から差しこむ朝日のせいだ。真夏をもっとも謳歌しているのは、ほかならぬ太陽かもしれない。
[主人公]は枕元にある時計を手探りで叩いた。振動を感知した時計が、
「ゴゼン、ハチジ、デス」
と、抑揚なく時刻を教えてくれる。
「完全に遅刻だな」
ひとりごちるも慌てるそぶりはない。慌てたところで時間が戻るわけではない。八年前の事故で知った教訓のひとつだった。
手早く学生服に着替える。食パンを一枚、牛乳で流しこみ朝食とした。
習慣になっているアレをやってから、身だしなみを整えて玄関をでる。携帯電話で時間を確認すると八時三〇分になっていた。すでに一時限目の授業ははじまっている。高校二年生になってはじめての遅刻だった。
[主人公]は大通りにでた。片手をあげる。タクシーが停まった。赤い。赤いタクシーだ。
「どちらまで?」
乗りこむと運転手がたずねてきた。行き先を聞くのはあたり前だ。だが――
「訊くなよ、そんなこと」
[主人公]は不機嫌を隠さず運転手を睨んだ。
「すいません、いちおう聞くのが規則なもので」
運転手が苦笑を浮かべた。赤いタクシーはスムーズに走りだした。
以上。
……。
ほんとなら小説の冒頭じゃなくて、ショートショートが適してるんだろうなあ。だけど、こんなことに使うのはもったいないので小説の冒頭をでっちあげました^_^;
オンライン小説をあつかっているサイトは多い。自作小説やオリジナル小説、また二次創作を公開しているサイトばかりではない。文章技術やストーリー作成技術、執筆作法を公開しているサイトもある。かくゆう当サイトもそのひとつだ。
ただ最近思うのは、文章技術系のサイトは求められていないんじゃないかということ。
「求められていない」といいきってしまうと語弊がある。もうちょっと正確に記そう。
検索サイトからやってくる多くのかたは、もっとお手軽な小説の書き方を求めてるんじゃなかろうか。
やれ、ストーリー作成技術がどうの、原稿用紙の使い方はどうの。キャラクターはこうやって作らないといけない、世界観も軽んじてはいけない。そういういったことをひとつひとつクリアしていくのではなく、一足飛びに小説を完成させたいんじゃないだろうか。
端的にいってしまうと、お手軽に小説を書きたい、となる。登場人物の名前だけ決めれば、あとは片手間でちょちょいのちょいと小説ができあがる。そんな小説の書き方が求められているんじゃないだろうか。
小説をカンタンに作ってしまえる方法。そんなのを公開してみたらどうだろうか? これからしばらくは、小説をカンタンに作ってしまえる方法を考えてみたいと思います。
【質問】
オリジナル小説を縦書きで印刷しようとしました。作中で「!?」という2文字でひとつの記号を使用しています。ですが、思ったような表示がされません。
そ
ん
こ
と
が
!?
としたいのです。でも、半角で!?とすると90度右に回転してしまい、横になってしまいます。
全角で!?としても、
そ
ん
こ
と
が
!
?
となってしまいます。使用しているワープロソフトはMS-Wordなのですが方法はあるのでしょうか。
【回答】
方法はあります。!?の2文字を選択状態にしてください。メニューバーにある書式から拡張書式を、拡張書式メニューから縦中横を選択すれば可能です(MS-Wordのバージョンによっては多少違うかもしれません)。
また!?の2文字を選択状態にし、文字の90度回転でも可能だと思います。
【質問】
オンライン小説の書きだしで悩んでいます。会話、風景、殺人現場といろいろなパターンがありますけど、どれがベストなのでしょうか?
【回答】
オンライン小説の書き方にもよりますので一概にはいえません。ベストとなると特に。ですが、ベターな書きだしならお教えできるでしょう。
ミステリや推理小説なら、殺人現場から書くのが無難でしょう。冒頭で死体を転がせといわれるくらいです。
オンライン小説のほかのジャンルで無難な方法というと──会話でしょうね。一行目からセリフにします。
【例:いきなりセリフからはじめる】
「はいてたパンツを落としただって!?」
「おおきな声で叫ぶんじゃないわよ」
「はいってないってならまだ理解できる。起き抜けで寝ぼけてたんだろ。でも、落とすってなんだ。はいてるパンツをどうやって落とせるんだ!?」
「だから叫ばないでったら。炊飯ジャーよ、炊飯ジャー。ぜんぶ炊飯ジャーが悪いのよ」
オンライン小説の書きだしで悩むようなら、まずは会話ではじめてみましょう。もっとよい手が思いつけば書きなおせばいいだけですから。
オンライン小説の執筆ではパソコンでキーを打って書くことのほうが多い。いったん紙に書くかたでも、オンライン小説にするためにはキーボードを打たなければならない。オンライン小説とキー操作は切っても切れないのである。
MS-IMEで漢字変換をおこなう場合、よく問題とされるのは文節変換ではないだろうか。
オンライン小説を執筆していたとする。漢字変換で「おいおい、そこで文節を区切らないでくれ」という場合がたびたびある。解決策はMS-IMEヘルプの「文節の長さを変更する」にあった。[Shift]キーを押下しながら、カーソルキーの左右によって文節の区切りを変更できる、とある。
だがしかし、である。
オンライン小説にかぎらず、キーボードで文字入力をおこなう場合は、ホームポジションから指を離したくない。離したくはないが、カーソルキーを押下しようとすると、どうしたってホームポジションから離れてしまう。MS-IMEのヘルプにしめされたキー操作では効率が悪いのだ。とくにオンライン小説では、キー操作にもたつくと言葉に逃げられるかもしれない。
じつは、ホームポジションから指を離すことなく、文節区切りを変更する方法がある。紹介したい。カンタンだ。[CTRL]キーを押下しながらKキーを押せば、文節の区切りが左に移動する。文節の区切りを右に移動したい場合は、[CTRL]キーを押下しながらLキーを押せばいい。
MS-IMEのヘルプファイルのように箇条書きにしてみよう。
文節を伸ばす CTRL + Lキー
文節を縮める CTRL + Kキー
ホームポジションのキーを使用するので、腕を動かす必要がない。オンライン小説執筆で文節を変更するときは、ぜひ試していただきたい。カーソルキーでの操作より、はるかに効率がよいと実感できるはずである。
オリジナル小説を最後まで書く練習法4である。一連の流れがあるのでナンバリングしてしまったが、練習法というと少し語弊があるかもしれない内容だ。そこのところに目をつぶって読んでいただきたい。オリジナル小説を最後まで書く練習法4だ。
「オリジナル小説を最後まで書く練習法1~3はわかったよ。でも、オリジナル小説をいまたちまち最後まで書かないといけないんだ。時間をかけて練習できない。なんとかしたい」
上記のようにいいたいかたは多いのではないだろうか。クオリティよりも終らせることを優先するなら、いますぐに幕をおろすのも、そうむずかしくはない。かなり完成度はさがってしまうが、けりはつく。最後の手段である。
まず、オリジナル小説のテーマをはっきりさせよう。ここでいうテーマとは「愛は地球を救う」といった曖昧としたものではない。「募金を5億あつめる」というふうな具体的な内容にしていただきたいのだ。
昔話をひきあいにだそう。たとえば「うさぎとかめ」。この昔話がうったえていることを抽出するなら「努力すればむくわれる」となろうか。「油断大敵」とか「なまけるな」と、そういった意味もあろう。日本人の好きそうなお話しだ。だがテーマとなると「かめがうさぎに勝つ」とシンプルなものになる。とちゅうの行程がどうであろうと、かめがうさぎに勝てば話は終る。
オリジナル小説でも要領は同じだ。たとえば主人公が異世界へとばされる話があるとしよう。異世界で好きな異性ができたり、恋のライバルがあらわれたりするだろう。魅力的な恋愛小説になる予感もする。だが、いますぐ終らせなくてはならないなら、主人公を異世界から戻してしまえばストーリーは終わる。伏線が未処理でも、恋愛部分が棚上げでもだ。書きようにもよるが、完成度はかなり低くなろう。それでも軸となるテーマを消化してしまえば、オリジナル小説を最後まで書いたことになる。
上記のやりかたは最終手段だ。じっさいにはこうまでなる前に対策をこうじたい。
オリジナル小説を最後まで書けないというかたは、常にテーマを意識していてほしい。そして、いろいろと書きたいエピソードもあろうが、テーマに集約できそうにないことは書かないほうがいい。小説を書く前に、原稿の一行目にテーマを書くように習慣づけてもいいだろう。テーマを意識する練習になる。
伏線をもりこんだり、キャラクターに深みをあたえるエピソードは重要だ。恋愛小説の要素もいれたいだろう。だが、いろいろもりこむのは、オリジナル小説を最後まで書けるようになってからでも遅くはない。書きはじめるまえでに、書く内容をしぼりこんでいただきたい。
オリジナル小説を最後まで書く練習法というタイトルで、一連の記事をエントリーしている。ここまで駆け足できてしまったので、ちょっぴり補足させていただきたい。
オリジナル小説を最後まで書く練習法1~3を紹介してきた。駆け足できたので、カン違いさせてしまったかもしれない。練習は1回やれば終わりではない。くりかえしおこなう必要がある。練習法1にかんしてのみ、1回だけでいいいかもしれない。1回目がスムーズに書けなかった場合に2回、3回とおこなっていただきたい。
オリジナル小説を最後まで書く練習法では、とにもかくも書く行為のハードルをさげている。さんざんくりかえしているが、練習のときにはクオリティもオリジナリティも考えなくていい。練習で書いたものは、ひとに見せるわけではない。完成度は気にしなくていいのだ。考えなくていいから、書いて書いて書きまくってほしい。練習はくりかえしだ。
オリジナル小説を最後まで書く練習法というタイトルでエントリーしている。タイトル名には順番で番号をふっているが、しかしタイトルから内容が読みとりずらい。エントリーごとの違いがわかりにくいのだ。一連のエントリーが書き終わりしだい、なんとかしたい。
さて、オリジナル小説を最後まで書く練習法3の本題だ。
オリジナル小説を最後まで書く練習法1では昔話をそのまんま書いていただいた。2では結末部分をアレンジしていただいた。では、3ではどうするのか? 予想されたかたもいるのではないだろうか。3では起承転結の転をアレンジするのではないだろうか、とか、いやいや起であろう、なんて。──いずれも外れだ。予想通りにいってたまるかってんでい。オリジナル小説を最後まで書く練習法3では、起承転結を意識しない。
オリジナル小説を最後まで書く練習法3では、原稿枚数を意識していただく。小説を最後まで書けないかたのなかには、延々と書いてしまうというひともいる。どうして小説を延々と書いてしまうのか。決められた原稿枚数があるわけではないので、ストーリーにあわせて枚数の上限を自由にコントロールできるからだろう。原稿用紙何枚以内というしばりをつければ、延々と書いてしまうこともなくなるにちがいない。オリジナル小説を最後まで書く練習法3は、原稿枚数をつねに意識して小説を書く練習方法である。
前置きが長くなったが、オリジナル小説を最後まで書く練習法3の具体的な方法にはいる。まず素材となるストーリーを選択する。そして、記憶しているストーリーを自分の言葉で書いていく。書いているさいちゅうは、けして原文を見てはならない。クオリティは気にしなくていい。言葉の用法をまちがっていてもいい。小説を完成させることに注力していただきたい。
ここまでなら「オリジナル小説を最後まで書く練習法1」とかわらないように感じるだろう。肝は枚数である。原稿用紙何枚までと、書きはじめる前に決めておくのだ。書いている最中も常に枚数を意識する。いやいや、決めた枚数きっちりに小説を終らせる必要はない。練習なのだから、たりなかったりオーバーしたりしても問題はない。枚数を意識する、その練習なのだ。
小説を最後まで書く練習法1との違いは、もう1点ある。いままでのオリジナル小説を最後まで書く練習法では昔話を素材にしてきた。しかし、今回の練習方法では不向きである。もともとの話がみじかすぎるため、枚数を意識することがむずかしいのだ。そこで今回は昔話をわきに置き、小説を素材としたい。
例として拙作「補充しなきゃね」をあげたい。原稿用紙にして6枚のショートショートで手ごろな枚数である。「補充しなきゃね」を一度読んでいただき、ストーリーをおぼろげでいいので覚えてもらう。そして、ご自分の言葉で冒頭から結末まで書いていただきたい(注・書くときにはけして原文を見てはいけない)。そのさい、原稿用紙にして6枚以内(文字数は2000文字程度だろう)におさめるように意識してほしい。くりかえしになるが、クオリティやオリジナリティはわきにおしてしまってかまわない。枚数がたりなかったりオーバーしても問題はない。枚数を意識しつつ、完成させることに注力していただきたい。
──ほんとうはプロ作家のショートショートをすすめたいのだけれど、問題があってもいけないので、恥ずかしながら拙作をひきあいにだしてしまった。原稿枚数や文字数をカウントできるようなら、プロ作家のショートショートを練習の素材としていただきたい。
「オリジナル小説を最後まで書く練習法1」の続きである。
前回のオリジナル小説を最後まで書く練習法1では、昔話をそのまま、なんのアレンジも加えることなく、クオリティもいっさい気にせず書く練習法だった。とにかく完成させることだけを優先させる練習法だ。
今回の「オリジナル小説を最後まで書く練習法2」では、もうちょっとだけ負荷を高めたい。練習の素材となる昔話の結末部分を変更してみるのだ。ここから、ちょっぴりだけオリジナルの要素がはいってくる。前回は桃太郎を例としたが、今回は浦島太郎をひっぱりだしたい。なるべく場数をふみたいので、オリジナル小説を最後まで書く練習をするときは、毎回違う素材を使用する。
浦島太郎のあらすじをおおざっぱにわければ次のようになる。
1・亀を助ける。
2・亀に竜宮城へ連れていかれる。
3・乙姫たちと宴会。
4・地上へ戻ってじいさんになる。
わけかたにはいろいろあるが、例としては上記のわけかたをとる。
オリジナル小説を最後まで書く練習法2では、4の部分を自分で考えて、そのうえで冒頭から書きなおすという練習法だ。起承転結の結だけ自分で考えるというわけだ。
今回の小説を最後まで書くための練習法も、クオリティはいっさい気にしなくていい。アレンジを加えるのも結だけでいい。結を自分で考えるとはいえ、原作のようにおおきな落差をひねりだす必要もない。「普通に帰ってきて村人たちに自慢した」だけでもいいのだ。結を自分で考えること以外は、徹底的にハードルをさげてほしい。練習なのにハードルをさげるのには抵抗があるかもしれないが、なにごとも順番に、である。
オリジナル小説を最後まで書く、具体的な練習方法を紹介しよう。(検索エンジンからとんできたかたは、先に「オリジナル小説の書き方、小説を最後まで書くには(序)」から読んでいただいたほうがいいだろう)。
前回の記事「オリジナル小説を最後まで書くには」で、小説を最後まで書けないという悩みを解決するのなら、とにかく場数をふむしかないといった。小説を書くのをやめなければ場数はおのずと増えていくが、効率よくやろうとすると時間が問題となってくる。10年間書き続ければ場数も増えようが、それまで未完小説の山を築くことにもなろう。
短時間で場数をこなすには、いわゆる書きなぐりをおこなうしかない。端的にいうなら、完成度やクオリティ、オリジナリティをそぎ落とすのだ。オリジナリティにあふれた小説や完成度の高い小説を書きたいだろうが、まずは小説を完成させられるようになってからだ。
そして、小説のストーリーや登場人物を考えていたのでは、これまた時間がかかりすぎる。なにより考えすぎで手がとまるかもしれない。オリジナル小説を最後まで書く練習方法1では、ストーリーと登場人物を考えなくてもいいように、ありものを利用したい。昔話がいいだろう。「桃太郎」や「浦島太郎」だ。
覚えている昔話ならなんでもいい。ひとつ選んでいただきたい。その昔話をあらためて読みなおしたりせず、頭のなかにある情報だけで、はじめから書いていただきたい。読んだ昔話と一言一句違わないようにする必要はない。文法や用法は気にしなくていい。アレンジを加える必要もない。ストーリーをはじめから最後まで書く。そのことだけに注力していただきたい。
たとえば「桃太郎」を選んだとしよう。ほとんどの桃太郎は、「むかしむかし。あるところにおじいさんとおばあさんが──」ではじまる。あなたが桃太郎を書くときは、「むかしむかし──」ではじめてもいいし、「おばあさんは洗濯のため川へとむかった」などのようにまったく違う文言でもかまわない。書きやすいように書いていただきたい。ただし、ストーリーを曲げたりしてはいけない。また、完成度をあげようとか、オリジナリティをだそうとか、色気をだしてもいけない。手がとまる原因のひとつだからだ。オリジナル小説を最後まで書くための「練習」である。目的以外に目をうつしてはいけない。むしろ目的以外には積極的に目をつむっていただきたい。
オリジナル小説を書こうとしているかただ。上記の練習は苦にならないはずである。練習にもならないかもしれない。自信にもならないだろう。だが、完成させるイメージ、その端緒はつかめたかと思う。次回の記事から紹介する、ちょっとハードルのあがった練習法へとすすんでいただきたい。
もしこの段階で書けないとなると、原因の想像がつかない。書けないというかたがいないことを祈る。
「オリジナル小説の書き方、小説を最後まで書くには(序)」の続きである。
オリジナル小説を最後まで書くにはどうすればよいか。結論を先にいってしまうと、オリジナル小説を最後まで書く練習をするしかない。とにかく場数をふむのだ。
「なんだ。そんなあたりまえのことか」と思われただろう。オリジナル小説を最後まで書くにはどうすればよいかという問いに対する、それこそ教科書的な回答だといわれるかもしれない。しかし、もうちょっとおつきあいいただきたい。より詳しい話をさせていただく。
オリジナル小説を最後まで書けないと悩まれているかたは、とうぜんオリジナル小説を書いているはずだ。さらに、オリジナル小説を書く練習もされていると思う。だが、オリジナル小説を完成させることに特化した練習はされていないのではないだろうか? 小説の質だとかおもしろさだとかはあえて捨ててしまい、とにかくオリジナル小説の完成だけを目的とした練習だ。
オリジナル小説を完成させることに特化した練習なんて聞いたことがない、とおっしゃられるかもしれない。さもありなん。意識して練習するものではなかったからだ。オリジナル小説を完成させられるかたは、知らず練習していたともいえる(そして、そんなかたはオリジナル小説を最後まで書けないという悩みがわからない)。
では、オリジナル小説を完成させることに特化した練習の具体的な方法はというと──次回へと続くのであった。
オリジナル小説を最後まで書けない。完結させられない、と悩まれているかたが多い。わたしも途中で投げたオリジナル小説がある。ひとつやふたつではない。正確な数を覚えていないくらいたくさんだ。どうすればオリジナル小説を最後まで書くことができるか。完成させられるか。わたしなりに考えてみた。
オリジナル小説の書き方に関しては、ちょいと長くなるので、今回から何回かにわけて記事を書くことにしたい。とちゅう、オリジナル小説の書き方以外の記事を書いてトビトビになるかもしれないが、気長におつきあいいただきたい。
今回はまず「オリジナル小説を最後まで書けない」と掲示板などで相談した場合、どのような回答がかえってくるか紹介したい。列挙してみよう。
1・書く意欲がにぶい。中断してもいいという甘えを捨てよ。
2・書く前に細部までこだわって設定していないからだ。詳細なプロット(乱暴に説明すれば、小説の設計図みたいなもの)をつくれ。
3・プロ作家の小説を読んで刺激をうけ、モチベーションをあげよ。
列挙した回答例はすべて正しい。正しいが、しかし逆にいえば教科書的といえなくもない。オリジナル小説を完成させる具体的な方法はなにもしめされていないのだ。
では、どうすればいいのか?
次回へ続くのであった。
オンライン小説Q&Aの記事、「オンライン小説での改行とは?」から派生した記事である。前回の記事「オンライン小説の桁折り改行について補足1」も参照していただきたい。
ブラウザの横幅をひろげたときに、オンライン小説で桁折り位置がかわる。
といわれて、ピンとこないかたもおられるだろう。現在はブログが普及しているので、オンライン小説もブログで公開されているかたが増えたからだ。
オンライン小説にかぎらず、ブログの場合、テンプレート(雛形)が用意されている。テンプレートでは、記事を表示する領域のサイズが決まっていることが多い。「オンライン小説 な オリジナル小説 サイト うにたな」では下記のように指定している。
#main{ width:440px; float:left; }
乱暴に説明すると「幅は400pxで枠内の左側に表示しろ」という意味だ。ちなみに、→をごらんになればおわかりかと思うが、右側にはカテゴリだとか最近のコメントなどのサイドバーが表示されている。
オンライン小説をブログで公開するのなら、じつは桁折りのための改行は必要ないのかもしれない(もちろん、テンプレートにもよるが)。
しかし、じっさいに桁折り改行をおこなっているかたがいる。理由は「そのほうが読みやすいから」ということだった(そのかたが使用されているテンプレートではフォントが小さく、かつオンライン小説を表示する領域の幅がひろかった)。
もちろん、全員に訊いたわけではないので、ほかの理由もあるかもしれない。
オンライン小説Q&Aの記事、「オンライン小説での改行とは?」の補足を少々。オンライン小説の場合、なぜ桁折り(行の折り返しともいう)のための改行をすることがあるのかについて、である。
オンライン小説は、当たり前だがインターネットに接続しないと読めない。そして、パソコンのアプリケーションであるブラウザで読むのだ。このこと前提に話をすすめさせていただく。
まずは、オンライン小説に桁折りの改行がないとして考えていただきたい。HTMLの書き方にもよるが、ブラウザの横幅を変更すると、自動で桁折りされる位置がかわる。ブラウザの横幅をひろげすぎると、延々と桁折りされないために、オンライン小説が読みにくくなるのだ。
そういう背景があり、オンライン小説において桁折りのための改行がひろまった。
ただし、オンライン小説における桁折り改行には欠点がある。ブラウザの横幅をひろげたときはいいが、縮めた場合は逆に読みにくくなる。桁折り改行されているうえに、ブラウザによって自動で桁折りされるため、改行位置がちぐはぐになるためだ。
オンライン小説における桁折り改行については、次回へ続くのであった。
【質問】
オンライン小説でいうところの改行って、出版社からでている小説の改行とは意味がちがうのでしょうか? オンライン小説で改行について書き込んでも話が食い違うことがあります。
【回答】
文章の行をかえるときに改行をおこないます。オンライン小説であろうと、書店で販売されている小説(以下、小説)であろうと、改行自体の意味は同じです。
ただし、オンライン小説と小説では、改行をおこなう条件に違いがあります。
小説では段落(英語でいえばパラグラフ)ごとに改行します。必ず段落ごとに改行するのです。逆にいえば、段落がかわらないかぎりは改行しません(箇条書きなどはのぞく)。
ところが、オンライン小説では必ずしも段落の区切りで改行するわけではありません。読みやすい位置で桁折りをするために改行をおこなう場合があるのです。
【例:小説での改行】
「おはよう」
山田太郎が校門前で手をあげていた。カンカン照りなのに待っていてくれたらしい。見た目に似合わず、心根のやさしいクラスメートである。
【例:オンライン小説での桁折り改行】
「おはよう」
山田太郎が校門前
で手をあげていた。
カンカン照りなのに
待っていてくれたら
しい。見た目に似合
わず、心根のやさし
いクラスメイトであ
る。
オンライン小説の例では、全角9文字を条件に桁折りしています(わかりやすいよう、あえて極端にしています)。ですが、どこで桁折りするかは書き手の判断しだいです。単語の区切りで桁折りするかたもおられます(英文でいうところのワードラップ)。
掲示板で話が食い違う場合、桁折りの改行と通常の改行を前後の文章から判断してみてください。
【質問】
オンライン小説を某小説賞に応募したいのですが、印字された原稿(いわゆるワープロ原稿)よりも、手書きのほうがよいのでしょうか?
【回答】
まずは、その小説賞の募集要項を確認してください。「手書きの原稿でなければダメ」とか「ワープロ原稿のみ受け付け」など書かれていなければ、どちらで応募してもかまいません。
ワープロ原稿のほうが小説賞の選考を通過しやすいとか、手書きのほうが好印象をあたえるということもないでしょう。ワープロ原稿と手書き原稿に優劣はありません。
ただし、自分の字が汚い、読みづらいという自覚があるのなら、ワープロ原稿をおすすめします。読めない字はそれだけでストレスになりますから(これはワープロ原稿でもそうかな。目立つことを目的にしてかわったフォントで印刷しないほうがいい。無難に明朝体で印刷しましょうよ)。
小説賞に応募するほとんどのかたは、ワープロ原稿を送るそうな。ワープロ原稿での応募では、原稿用紙換算枚数を明記しなければならない場合が多い。さて、いま書いているオンライン小説を原稿用紙に換算すると何枚になるだろうか?
前回の記事「オンライン小説を公募に応募する場合」では、アプリケーションの設定を変更すればすぐにわかると書いた。計算する必要はない、と。だが、面倒な計算から逃げたにすぎない。今回は原稿用紙換算に正面からぶつかってみよう。(どうでもいいことだが、前回の記事「オンライン小説を公募に応募する場合」というタイトルはいただけなかった。内容とあまりあっていない。後悔)
オンライン小説の原稿用紙換算枚数を考えるにいたって重要となるのは、全体の文字数でもなければ、枚数でもない。原稿用紙換算した場合の行数であろう。全体で何行あるのか正確に判明すれば、20でわるだけで原稿用紙換算枚数がはっきりする。行数が肝となる理由は、読みすすめていただければおいおいわかっていただけよう。
正確な行数をはかるには、行かわりがどこでおこるのか、ちくいち判定する必要がある。
まず着目するのは、オンライン小説冒頭から全角21文字目である。特殊な処理が必要な文字(!や?、…や─、句読点や促音など)でないかぎり、21文字目から行かわりさせればいい。そして、2行目もまた21文字をチェックして──とその繰り返しを最後まで行うのだ。なお、20文字に達していない行にかんしては、判定をとばしていい。これで正確な行数がわかる。あとは20でわれば、オンライン小説の原稿用紙換算枚数がわれよう。
──これで終ればいいのだが、前述の説明では一番面倒な部分をはしょっている。「特殊な処理が必要な文字」である。ひとつひとつ列挙していってみよう。
1・句読点が21文字目にきた場合、ぶら下がり処理といって欄外に打つ。この行は1行21文字になるわけだ。
2・閉じカッコが21文字目にきた場合、欄外に書く。この行も1行21文字。
3・カッコのはじまり(「【『など)が21文字目にきた場合は、すなおに21文字目から次行となる。
4・…や─が21文字目にきた場合、20文字目が…や─でない限り、20文字目から次行へ追い出す。20文字目が…や─であれば、19文字目から次行へ追い出す。…や─は慣例で2つセットで使用するため、このようになる。
5・!や?などはぶら下がりにしてもいいし追い出してもいいが、原稿用紙換算ではぶら下がり処理のほうが面倒がなくていいだろう。「……?」という使い方もあるからだ。4の処理とあわせると複雑になりすぎる。
──ざっと思いつく限りでもこれだけある。いわゆる禁則処理である。例外もふくめるとさらに数はふえるだろうが、この5つは最低限判定しないとならないだろう。そうとう面倒だし、手計算では時間がかかりすぎる。計算するにはマクロを組んでPCにやらせるしかない。
また、前述のやりかたでは不完全だといま気づいた。禁則処理だと19文字目と20文字目もチェックしていなければならない。判定がさらに増えた。
──オンライン小説の原稿用紙換算枚数だが、やはりテキストエディタやワープロソフトのフォーマットを変更するほうが手っ取り早い。
オンライン小説を手直しして、ワープロ原稿で小説の賞に応募する場合、原稿用紙換算枚数がわからずに悩んでいるかたが多いようだ。すぐに解決する悩みである。
オンライン小説を書く場合、テキストエディタかワープロソフトを使用するかたが大半だろう。いったん紙に書くかたでも、最終的にはどちらかのアプリケーションを使用する。テキストエディタであろうと、ワープロソフトであろうと、ほとんどのかたはデフォルト設定で使われていることと思う。原稿用紙換算枚数がわからないのも当然だ。
オンライン小説を原稿用紙に換算したさいの枚数は、かんたんにわりだせる。計算は必要ない。使用しているテキストエディタやワープロソフトのフォーマットを変更すればいいだけだ。1ページを20行×20文字にすればよい。最終ページ数がすなわち原稿用紙枚数となる。ね、カンタンでしょ。
(追記07/05/23・誤解をあたえる書き方だったかもしれない。20行×20文字で印刷する、といっているわけではない。それでは応募規定に違反する。1ページを20行×20文字にするのは、手っ取り早く原稿用紙枚数をわりだすためだけだ。枚数さえわかれば応募規定通りのフォーマットに戻すのである)
逆の方法もある。
常日頃から、1ページを20行×20文字にして小説を書くようにするのだ。これなら、執筆中でもいま何枚目なのかすぐにわかる。応募するさいには、もちろん応募規定にあったフォーマットになおして印刷するのである。
なお「ワープロ原稿じゃなく手書き原稿で応募するんだけど、原稿用紙換算枚数がわからない」というかたも、たまにいらっしゃる。手書きで応募するのなら、原稿用紙に書けばいいんじゃないかな──。
質問
オンライン小説で有名小説の続編が書かれていました。個人サイトの管理人のかたが書かれており、原作者と違う人が続編をつくっているようです。こういう小説はなんとよべばいいのでしょうか?
回答
通常はパロディとかパスティーシュというよびかたをします。
しかし、ネット上では二次創作とか二次小説いったほうが通りがいいかもしれません。ドリーム小説や夢小説という場合もあります。
上記の区別は小説の内容によってかわりますので、よくわからない場合は、とりあえず二次創作というおおきなくくりでよべば問題ないでしょう。
オンライン小説において数字のあつかいはどうすればよいのか、という記事である。「オンライン小説における数字のあつかい1」の続きとなる。
出版社から出版される小説(以下、小説)では、出版社や編集部によって数字をどのようにあつかうか決まっている。編集部の方針にしたがえばいい。しかし、オンライン小説では自分で決めなければならない。
では、自分で決めるさい、なにを指標にすればよいのか。やはり、小説を参考にするしかあるまい。
おおくの小説は縦書きである。縦書きでは、漢数字(一、ニ、三)でも算用数字(1、2、3)でも全角で書くことが多い。
小説で漢数字が2桁以上になる場合、たとえば15をあらわす場合を考えてみよう。「十五」と書いたり「一五」と書いたりする。105なら「百五」や「一〇五」となる。わたしが読んだ小説では「一五」や「一〇五」とする場合が多かった。
小説で算用数字が2桁になる場合、少々複雑かもしれない。ワープロソフトでためしていただければわかるが、算用数字が縦にならぶと非常に見づらい。そのため、印刷するさいに算用数字の部分だけ、半角の横書きにする場合が多い。
では、小説で算用数字が3桁以上になるとどうするのかと疑問に思われるだろう。一部だけ横書きなので4桁以上は厳しいはずだ。これはカンタン。2百とか3千、4万、5億というように単位に漢字を使用するのだ(ほかの例があるかもしれないがわたしは知らない。あれば教えてほしい)。
横書きの小説もある。基本は半角で書く。算用数字を横書きにする場合は、カンマがあるほうが読者に親切だろう。
例
19,800
また、万の位から単位に漢字を使う手もある。そうしたほうが読者にやさしい。
例
1万9,800
小説での数字のあつかいを大雑把に説明した。オンライン小説を書くさいの参考になっただろうか。
オンライン小説では数字のあつかいがむずかしい。そう感じておられるかたが多いらしい。公開済みのオンライン小説を手本にしょうにも、おのおのの作者で数字のあつかいがまったく違っているからだろう。同じ作者でも、昔書いたオンライン小説といまのものでは、数字のあつかいがまったく異なっていたりする。
いったいどのオンライン小説がただしいの?
どの書き方がもっともいいの?
疑問に思われるのもむべなるかな。じつはオンライン小説での数字のあつかいについて「これしかない」という解答はない。せいぜい「こうしたほうがいい」という程度だ。
オンライン小説ばかりでなく、出版社から発行されている小説でも数字のあつかいはゆれている。縦書きのため漢数字(一、二、三)を使う場合がもっとも多い。しかし、最近は数字(1、2、3)を使うことも見かけるようになった。出版社や編集部によって数字のあつかいはきまっているのである。
さて、オンライン小説で数字はどうあつかえばいいのか。読んでほしい相手がだれかにもよるが、基本的には数字(1、2、3)が読みやすいのではないだろうか。縦書きなら漢数字という選択もある。しかし、オンライン小説の場合、ほとんどのかたはブラウザで読むので横書きになってしまう。横書きに漢数字は存外読みにくいのだ。
オンライン小説における数字のあつかいの話はまだ終わりではないが、長くなるので次回へと続く。
小説で数字をあつかうときは、おもに漢数字を使う。しかし、小数点をどのようにすればいいのか迷っている。さて、どうしたものか。
あるオンライン小説サイトの掲示板で、前述のような質問が書き込まれていた。ただし、まんま引用しているわけではない。わたしの言葉で書きかえているが、質問の意図はかわっていないだろう。
なるほど。いわれてみると小説で小数点以下まで明記されることはまれである。目にする機会が少ない。質問者が迷われるのも当然だ。さいわい、わたしは何度か目にしていたので、小説での書き方は知っていた。だが、まちがいないのかどうか自信がない。もう一度、確認してみよう。
手にとったのは北上秋彦の「吸血蟲」である(角川ホラー文庫版である)。ぱらぱらっとめくると、後半のあるシーンで、小数点以下まで数字が書かれている。ニンニクの成分分析で水分やら食物繊維が明記されているのだ。どのように書かれているのか?
食物繊維五・七%
と書かれている。数字もパーセント記号もすべて全角文字だ。驚くべきは小数点として中黒が使用されていることである。「小説の漢数字で小数点はどう書きあらわすのか?」という質問への解答は決まった。
小説の漢数字では、中黒で小数点をあらわすのである。
「吸血蟲」では小数点以下一桁しかないが、ほかの小説(タイトルと作者は忘れてしまった)では延々と続けていたものもあった。
八・五六一三九九
のような感じだ。
上記の解答はどうでしょうか? 読んでくれているかたからのつっこみをお待ちしています
オンライン小説において「違和感を感じる」と書いていいものかどうか迷っている。「違和感を覚える」がただしい用法だとわかってはいるが、堅苦しすぎて不自然な印象をあたえる気がするのだ。さて、どうしたものか。
上記のような質問が某オンライン小説サイトの掲示板でされていた。まんま引用することはさけ、わたしの言葉で書きなおしたが、いわんとしている意図はかわっていないだろう。
質問者の気持ちはよくわかる。オンライン小説で「違和感を感じる」と書いてしまうと、日本語に神経質なかたがにはうけが悪くなる。実際に用法としてはまちがっているのだろう。かといって「違和感を覚える」という言葉は日常では使われない。病院の医師も「違和感とかありますか?」と、用法をまちがえていると知りつつわかりやすい言い方をしてくれる。
オンライン小説で「違和感を感じる」と書いていいものかどうか。むずかしい問題だと思う。
さて、独断と偏見に満ちたわたしの解答は次のようになる。
一人称の小説では「違和感を感じる」でもいい。三人称の小説ではNG。ただしセリフ部分はのぞく。
補足しておこう。一人称小説においては、語り手が日本語の用法を間違えていたとしても「そういうしゃべりかたをするキャラクター」でとおらないこともなかろう。三人称小説のセリフでも同じだ。だが三人称小説において地の文で用法をまちがうのはよくないだろう。三人称小説の地の文では「違和感を覚える」としたい。
上記の解答はどうでしょうか? 読んでくれているかたからのつっこみをお待ちしています
今回は「オンライン小説の書き方で大事なのは読書」の続きである。前回はオンライン小説の書き方でもっとも大事なのは小説をたくさん読むことだと主張した。今回からは具体的な読書術についてふれよう。
オンライン小説の書き方が知りたい、ネット小説が書きたいというかたは読書も好きにちがいない。お気に入りの作家が何人かおられよう。オンライン小説の書き方を学ぶにさいし、好きな作家のなかから、もっとも好きなかたをひとりだけ選んでほしい。むずかしくて決められない場合はサイコロをふってくれてもいい。それほど深刻になる必要はない。その選んだ作家の著作から、もっとも好きな一編を選んでほしい。できれば最新作がいいが、まずはページ数の少ないものをチョイスしてほしい。その一冊がオンライン小説の書き方を学ぶ教材となる。
オンライン小説の書き方を学ぶという姿勢で、選んだ著作を読んでほしい。まず意識してほしいのは段落である。むずかしく考えなくてもいい。「このセンセはこんなときに段落をかえるのね」という程度で十分だ。なれないとついついストーリーを追いそうになるが、がんばって段落に意識を集中してほしい(その小説を事前に楽しまれておくことをおすすめする)。
オンライン小説の書き方を学ぶために段落を意識して読書する。それにどんな効果があるのか、すぐにはピンとこないだろう。まずは段落について考えてほしい。
段落を国語辞典で調べると「長い文章中にあるおおきな切れ目」とある。より詳しい国語辞典では「意味のうえでのひとまとまり」ともある。文章が適当な長さになったので、いい加減に段落をつければいいというわけではないのだ。意味的にひとまとまりになっていなければいけない。
では、どこで段落を区切ればいいのか。段落について解説された本はでているが、ピンとこなかったり、実際の執筆にいかすのがむずかしかったりする。ハウツー系の本よりもプロ作家の手になる小説を読み、段落を区切るタイミングをつかんだほうが早いし実用的だ。オンライン小説の書き方を学ぶために段落を意識して読書するのは、段落を区切るタイミングを体得するために有用なのである。
オンライン小説の書き方でもっとも大事なのは、小説をたくさん読むことだ。
ここでいう小説というのは、素人の書いた小説ではなくプロの手になる小説をさす。プロ作家はデビューする過程において、さまざまな文章技術を習得している。デビューしたあとも研鑽を重ねている。1冊の小説にはプロの文章技術がぎっしりとおさめられているのである。そのプロの書いた小説を意識して読めば、小説の書き方にかんするハウツー本よりも多くのことを学べるだろう。自分だけにしか書けないオリジナル小説への足がかりともなる。オンライン小説の書き方を学ぶのに、読書は必要不可欠だ。
オンライン小説の書き方が知りたい、ネット小説が書きたいというかたは、とうぜん読書も好きだと思う。この記事を読まれているかたは読書好きだと決めつけてしまってもいいだろう。読書が好きなかたは、好きだからこそ、いろんな作家の小説を読んだり、さまざまなジャンルに手をだしたりしているにちがいない。それはとてもよい傾向である。読書の傾向がかたよらないほうが、オリジナル小説を書くさいの幅ができていい。
ただ、プロの技術を小説から学ぶときは、かたよらせたほうがいい場合もある。ひとりの作家のひとつの著作を徹底的に読みこむのだ。そうすれば効率的に文章技術を学べるだろう。
次回はオンライン小説の書き方を学ぶ、具体的な読書方法について書く予定。
オンライン小説において、いきたキャラクターを書こうとしても、なかなかうまくいかないものです。オンライン小説でキャラクターをいかすためには現実にいそうだと読者に思わせればよい。そう耳にしたことがあります。
オンライン小説のキャラクターに現実味をもたせる手段として、そのキャラクターしか知りえない情報を持たせるという方法があります。料理人を書く場合に料理のうんちくをいわせたり、酒飲みであれば酒に対して一家言をもたせたり、という方法です。この方法だけを抜き出せば小手先ととられそうです。しかしなければないで、オンライン小説でキャラクターの奥行きが感じられないでしょう。キャラクターに特定の情報を持たせる方法は、そのキャラクターをいかすために十分な条件ではなく、必要な条件なのではないでしょうか。
先日、テレビのチャンネルがかわらなくなりました。リモコンの電池をかえたりしてみたのですが、改善されません。故障です。電器屋へリモコンを持参しました。できればその場でさくさくっと修理してもらいたいのですが、無理そうなら同等品の取り寄せを考えていました。ところがですね、奥さん。電器屋の店員がですよ。おもむろに携帯電話を取り出してカメラのレンズへむけてリモコンを操作するではないですか。
「あー。リモコンは正常に動作しています。故障してるのはテレビの受光部ですね」
携帯電話でなにがわかるのかと、不思議に思うじゃないですか。もちろん訊いてみましたよ。
「ほら見てください。リモコンからはちゃんと発信してるでしょ」
携帯電話のディスプレイを示されます。なるほど。ボタンを押すたびにリモコンの発信部がテロテロ光っているのが見えます。どのボタンを押しても光るので、リモコンは正常だということなのだ。リモコンの発信部を肉眼で見ても光っているようには見えない。電器屋の店員だから知っているトリビアというところか。
オンライン小説で電器屋の店員を登場させるときは、ぜひ上記エピソードを利用したい。固有の情報を持たせるという法にのっとれば、電器屋の店員というキャラクターに現実味をもたせる一助になりそうです。
オンライン小説を書いているかたで、頭のいい人は必ずバックアップを保存しています。
バックアップというのは、今回の場合、書きあげたオンライン小説を失くしてしまわないように予備を保存しておくことです。
完成したオンライン小説のファイル名を「オンライン小説.txt」と名づけているとして考えてください。操作のミスなどで、「オンライン小説.txt」を消去してしまったり、内容を書きかえてしまっては、泣くに泣けませんよね。予備があれば、消去してしまった「オンライン小説.txt」を元に戻せます。
「オンライン小説.txt」のバックアップをとる方法はカンタンです。どのアプリケーションでも、ファイルメニューのなかに「名前を付けて保存」があると思います。「名前を付けて保存」をクリックして、ファイル名の欄に「オンライン小説予備.txt」や「オンライン小説.bak」と、バックアップファイルとわかる名前をつけて保存するだけです。
ただし、この方法だけだと、同じフォルダに似た名前のファイルが並ぶことになりますので、バックアップファイルは別のフォルダに移動させたほうがいいでしょう。
マイドキュメント内やCドライブのルートなどに新しいフォルダを作成してください。「オンライン小説バックアップ」とか「バックアップ原稿」と、オンライン小説のバックアップであると、ハッキリわかるフォルダ名をつけたほうがわかりやすいでしょう。
新しく作成したフォルダに、「オンライン小説予備.txt」や「オンライン小説.bak」をマウスで移動させてください。
できるなら、CD-RやUSBメモリなど外部メディアへの保存もおすすめします。
HDDは消耗品ですので、今日使えるからといって明日も大丈夫とは限りません^^;
オンライン小説を執筆する場合、漢字をかなに置き換えたいときどうすればいいか。
という内容の記事を数回にわけて書いていますが、今回は番外編となりますよ奥さん。
「頭のいい人ほど、オンライン小説執筆で漢字のバランスに注意します その1」と「頭のいい人ほど、オンライン小説執筆で漢字のバランスに注意します その2」を読んでくれているという前提でお話しますね。
前回にあたるその2では、オンライン小説内にある「中」を「なか」に置き換えるために、2回置換を行いました。これを1回ですませてしまおうというのが、今回のテーマです。番外編なので、興味のない人は読み飛ばしちゃってください。
いきなり正解を書いてしまいましょう。
例)オンライン小説内の「中」を「ちゅう」に置き換える。置換を行うのは1回だけ。
オンライン小説を執筆するときに、いつもお使いになるアプリケーションを実行してください。
オプションメニューなどで、正規表現を使用できるようにしてください。
置換ウィンドウを開きます。
検索欄に「\f[なの]\f中」と入力します。
置換欄には「\1なか」と入力します。
全置換をクリックすれば、オンライン小説内にある「中」と「中」が「なか」に置き換わっており、開発中や中国などの「中」は漢字のままです。
「\f[なの]\f中」や「\1なか」といわれても、ピンとこないかもしれません。正規表現というルールで文字列を指定しているのですが、オンライン小説を執筆するときに、直接役にたつ知識ではありませんから。
ご使用のアプリケーションによっては、正規表現に対応していないかもしれません。そのときはごめんなさいです
おおざっぱに説明しますと、「\f[なの]\f中」というのは、「な中」と「の中」を意味しています。「\1なか」というのは、この場合、「ななか」と「のなか」を意味します。
上記の例では、「な中」と「の中」を探して、それぞれ「ななか」と「のなか」に置き換えてね、という意味になるんですね奥さん。
記号の意味はともかくとして、文字を置き換えれば応用がききますので、あなたのオンライン小説執筆にも役立つのではと思います。
オンライン小説を執筆するにあたって、正規表現を利用した検索や置換は、作者の強い味方になってくれます。
いずれしっかりと記事にしたいとは思いますが、今回は「こんな方法もありますよ奥さん」という程度にとどめさせていただきます。
オンライン小説を執筆する場合、頭のいい人は漢字を適度にひらがなにしています。オンライン小説は漢字ばかりとかひらがなばかりでは、とても読みにくくなるからです。
執筆しているオンライン小説原稿で漢字を使いすぎたなという場合、「頭のいい人ほど、オンライン小説執筆で漢字のバランスに注意します その1」で紹介している方法を利用して、漢字を適度にひらがなに置き換えたほうが、オンライン小説読者によろこばれるでしょう。
ところがですね、奥さん。上記のエントリでは問題が発生しています。オンライン小説原稿にあるすべての「中」を「なか」に置き換えてしまうと、「開発中」も「開発なか」になってしまうのです。
今回はオンライン小説執筆における上記問題への対処方法をご紹介します。
ただし、ちょっぴり想像力が必要です(オンライン小説を書いてらっしゃる奥さんですから、想像力は旺盛でしょう。わたしはなんの心配もしていません)。
問題が発生した原因は、「中」をひらがなにしたいがために、オンライン小説中のすべての「中」を「なか」と置き換えてしまったことにあります。「中」は「ちゅう」とも読みます。「ちゅう」と読む場合には、ひらがなにはしたくないのです。
ですからね、奥さん。オンライン小説の執筆で、「中」を「なか」と読むのはどんな場合かがはっきりすれば、検索条件をしぼりこめるのですね。
ここで想像力を働かせてください。オンライン小説内で「中」を「なか」と読むケースはどんな場合ですか?
ざっとあげると、
船の中、海の中、混乱の中、嵐の中、夢の中、そんな中、あんな中
ほんの一例です。まだまだあります。
ですが、よく見ると、数はあってもパターンはそれほどでもありません。「○○の中」とか「○○な中」という程度です。オンライン小説内で「中」を「なか」という読みでいくら使っていようとも、このふたつのパターンに集約されます。
例)「船の中」「嵐の中」など「○○の中」を「○○のなかに」とひらがなにする
まずは、オンライン小説を執筆するときにいつもお使いになるアプリケーションで、置換ウィンドウを開きます。
検索欄に「の中」と入力します。
置換欄には「のなか」と入力します。
全置換をクリックすれば、「○○の中」が「○○のなか」というふうに、ひらがなに置き換わっています。
例)「そんな中」「あんな中」など「○○な中」を「○○ななかに」とひらがなにする
まずは、オンライン小説を執筆するときにいつもお使いになるアプリケーションで、置換ウィンドウを開きます。
検索欄に「な中」と入力します。
置換欄には「ななか」と入力します。
全置換をクリックすれば、「○○な中」が「○○ななか」というふうに、ひらがなに置き換わっています。
この方法なら、オンライン小説原稿に多くの「中」がふくまれていても「なか」と置き換えられますし、開発中、混乱中、中国などは検索対象から外れますので、開発なか、となるようなこともありません。
──「中」を「なか」と読むパターンはほかにもあるかもしれません^^; ご存知のかたがいらっしゃいましたら、後学のためにお教えください
オンライン小説を執筆する場合、頭のいい人は漢字とひらがなのバランスを考えます。
オンライン小説は漢字ばかりとかひらがなばかりでは、とても読みにくくなるのです。パソコンを使用して小説を書くと、キーを押下するだけで漢字変換ソフトウェアが漢字にしてくれますので、漢字が多くなりがちです。
オンライン小説を漢字とかなのバランスに注目して読んでみると、よくわかっていただけると思います。実際に本屋に並んでいる小説を読むと(つまり、プロ作家の小説を読むと)、漢字とかなが絶妙のバランスで配置されていると気づかされるでしょう。
手書きの小説原稿では、おいそれと漢字をかなには置き換えられません。
ですがね、奥さん。
パソコンでの小説執筆なら、時間と手間の節約ができるんですね。
たとえば、オンライン小説中に「地団駄」があったとします。地団駄を踏むの地団駄。これをね、ひらがなに置き換える場合を考えてみますね。
例)地団駄をひらがなにする
まずは、オンライン小説を執筆するときにいつもお使いになるアプリケーションで、置換ウィンドウを開きます。
オンライン小説原稿のなかで地団駄を探すので、検索欄に「地団駄」と入力します。
見つけた「地団駄」をひらがなにしますので、置換欄には「じだんだ」とひらがなで入力します。
全置換をクリックすれば、「地団駄」が「じだんだ」というふうに、ひらがなに置き換わっています。
ただね、奥さんね。
上記はわかりやすい例をだしましたけど、オンライン小説では、もうちょっと複雑なケースもあるんです。
オンライン小説を書いているかたであれば、憧れの作家さんがいたりしますよね。そのかたの著作を拝読していて気づくわけです。
「あら? このセンセ、中をひらがなにしてらっしゃるわ」
憧れの作家先生です。あの人が中をひらがなにしてらっしゃるのならわたしも、となるわけです。
ところが小説原稿のなかには「中」だらけ。「船の中」とか「そんな中」とか、使いまくりです。手作業で小説中の単語を置き換えるのは手間です。
では、ということで、先ほどの例と同じよう方法で、「中」を「なか」に置き換えてしまっては痛い目を見るかもしれません。「開発中」という単語が小説原稿のなかにあった場合、「中」を「なか」に置き換えてしまうと、「開発なか」となってしまいます。では、どうすればいいのか?
──続きはその2で。
オンライン小説を執筆するうえで、頭のいい人は置換をうまく利用します。
置換機能を使えば、文字の置き換えがカンタンにできます。
たとえば、オンライン小説中にでてくる名前の置き換え。「山田次郎」というキャラクターを登場させているとします。
ところが、オンライン小説を書き進めていくと、名前とキャラクタイメージが合致しなくなってしまいました。「山田次郎」という名前を変えたい。「伊集院光利」にしたいという欲求がうまれたとします。
オンライン小説をチェックして、手作業ですべての「山田次郎」を「伊集院光利」にするのは大変で手間です。
もしかしたら、カン違いして「伊集院」ではなく「田中」と置き換えてしまうミスをするかもしれない。
なにより、時間の無駄です。
オンライン小説ですので、原稿用紙に書いているわけではなくパソコンで執筆しているでしょう。オンライン小説の登場人物名を置き換えるという単純作業はパソコンにまかせてしまったほうが、貴重な執筆時間の節約につながります。
例)山田次郎を伊集院光利に置き換える。
まずは、オンライン小説を執筆するときにいつもお使いになるアプリケーションで、置換ウィンドウを開きます。
オンライン小説のなかで山田次郎を探すので、検索欄に「山田次郎」と入力します。
見つけた「山田次郎」を「伊集院光利」に置き換えるので、置換欄に「伊集院光利」と入力します。
全置換ボタンをクリックすれば、オンライン小説中の「山田次郎」が「伊集院光利」に置き換わっています。
ただ、オンライン小説中でキャラクターがフルネームで登場することはまれでしょう。「山田次郎」で検索してしまうと、小説中の「山田」と「次郎」は別の文字列として判定されますので、置換からはぶかれてしまいます。オンライン小説執筆において、より実践的な置き換えを行うなら、苗字と名前は別々に置換しましょうね、奥さん。
例)山田を伊集院に置き換えたのち、次郎を光利に置き換える。
検索欄に「山田」と入力。
置換欄に「伊集院」と入力。
全置換ボタンを押す。
検索欄に「次郎」と入力。
置換欄に「光利」と入力。
全置換ボタンを押す。
──ちなみに、真に頭のいい人はミスをしませんので、こんな置換の使い方はしないでしょう^^;
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