2007年5月アーカイブ

 オリジナル小説を最後まで書く練習法というタイトルでエントリーしている。タイトル名には順番で番号をふっているが、しかしタイトルから内容が読みとりずらい。エントリーごとの違いがわかりにくいのだ。一連のエントリーが書き終わりしだい、なんとかしたい。

 さて、オリジナル小説を最後まで書く練習法3の本題だ。

 オリジナル小説を最後まで書く練習法1では昔話をそのまんま書いていただいた。2では結末部分をアレンジしていただいた。では、3ではどうするのか? 予想されたかたもいるのではないだろうか。3では起承転結の転をアレンジするのではないだろうか、とか、いやいや起であろう、なんて。──いずれも外れだ。予想通りにいってたまるかってんでい。オリジナル小説を最後まで書く練習法3では、起承転結を意識しない。

 オリジナル小説を最後まで書く練習法3では、原稿枚数を意識していただく。小説を最後まで書けないかたのなかには、延々と書いてしまうというひともいる。どうして小説を延々と書いてしまうのか。決められた原稿枚数があるわけではないので、ストーリーにあわせて枚数の上限を自由にコントロールできるからだろう。原稿用紙何枚以内というしばりをつければ、延々と書いてしまうこともなくなるにちがいない。オリジナル小説を最後まで書く練習法3は、原稿枚数をつねに意識して小説を書く練習方法である。

 前置きが長くなったが、オリジナル小説を最後まで書く練習法3の具体的な方法にはいる。まず素材となるストーリーを選択する。そして、記憶しているストーリーを自分の言葉で書いていく。書いているさいちゅうは、けして原文を見てはならない。クオリティは気にしなくていい。言葉の用法をまちがっていてもいい。小説を完成させることに注力していただきたい。

 ここまでなら「オリジナル小説を最後まで書く練習法1」とかわらないように感じるだろう。肝は枚数である。原稿用紙何枚までと、書きはじめる前に決めておくのだ。書いている最中も常に枚数を意識する。いやいや、決めた枚数きっちりに小説を終らせる必要はない。練習なのだから、たりなかったりオーバーしたりしても問題はない。枚数を意識する、その練習なのだ。

 小説を最後まで書く練習法1との違いは、もう1点ある。いままでのオリジナル小説を最後まで書く練習法では昔話を素材にしてきた。しかし、今回の練習方法では不向きである。もともとの話がみじかすぎるため、枚数を意識することがむずかしいのだ。そこで今回は昔話をわきに置き、小説を素材としたい。

 例として拙作「補充しなきゃね」をあげたい。原稿用紙にして6枚のショートショートで手ごろな枚数である。「補充しなきゃね」を一度読んでいただき、ストーリーをおぼろげでいいので覚えてもらう。そして、ご自分の言葉で冒頭から結末まで書いていただきたい(注・書くときにはけして原文を見てはいけない)。そのさい、原稿用紙にして6枚以内(文字数は2000文字程度だろう)におさめるように意識してほしい。くりかえしになるが、クオリティやオリジナリティはわきにおしてしまってかまわない。枚数がたりなかったりオーバーしても問題はない。枚数を意識しつつ、完成させることに注力していただきたい。

 ──ほんとうはプロ作家のショートショートをすすめたいのだけれど、問題があってもいけないので、恥ずかしながら拙作をひきあいにだしてしまった。原稿枚数や文字数をカウントできるようなら、プロ作家のショートショートを練習の素材としていただきたい。

オリジナル小説を最後まで書く練習法1」の続きである。

 前回のオリジナル小説を最後まで書く練習法1では、昔話をそのまま、なんのアレンジも加えることなく、クオリティもいっさい気にせず書く練習法だった。とにかく完成させることだけを優先させる練習法だ。

 今回の「オリジナル小説を最後まで書く練習法2」では、もうちょっとだけ負荷を高めたい。練習の素材となる昔話の結末部分を変更してみるのだ。ここから、ちょっぴりだけオリジナルの要素がはいってくる。前回は桃太郎を例としたが、今回は浦島太郎をひっぱりだしたい。なるべく場数をふみたいので、オリジナル小説を最後まで書く練習をするときは、毎回違う素材を使用する。

 浦島太郎のあらすじをおおざっぱにわければ次のようになる。

1・亀を助ける。
2・亀に竜宮城へ連れていかれる。
3・乙姫たちと宴会。
4・地上へ戻ってじいさんになる。

 わけかたにはいろいろあるが、例としては上記のわけかたをとる。

 オリジナル小説を最後まで書く練習法2では、4の部分を自分で考えて、そのうえで冒頭から書きなおすという練習法だ。起承転結の結だけ自分で考えるというわけだ。

 今回の小説を最後まで書くための練習法も、クオリティはいっさい気にしなくていい。アレンジを加えるのも結だけでいい。結を自分で考えるとはいえ、原作のようにおおきな落差をひねりだす必要もない。「普通に帰ってきて村人たちに自慢した」だけでもいいのだ。結を自分で考えること以外は、徹底的にハードルをさげてほしい。練習なのにハードルをさげるのには抵抗があるかもしれないが、なにごとも順番に、である。

 オリジナル小説を最後まで書く、具体的な練習方法を紹介しよう。(検索エンジンからとんできたかたは、先に「オリジナル小説の書き方、小説を最後まで書くには(序)」から読んでいただいたほうがいいだろう)。

 前回の記事「オリジナル小説を最後まで書くには」で、小説を最後まで書けないという悩みを解決するのなら、とにかく場数をふむしかないといった。小説を書くのをやめなければ場数はおのずと増えていくが、効率よくやろうとすると時間が問題となってくる。10年間書き続ければ場数も増えようが、それまで未完小説の山を築くことにもなろう。

 短時間で場数をこなすには、いわゆる書きなぐりをおこなうしかない。端的にいうなら、完成度やクオリティ、オリジナリティをそぎ落とすのだ。オリジナリティにあふれた小説や完成度の高い小説を書きたいだろうが、まずは小説を完成させられるようになってからだ。

 そして、小説のストーリーや登場人物を考えていたのでは、これまた時間がかかりすぎる。なにより考えすぎで手がとまるかもしれない。オリジナル小説を最後まで書く練習方法1では、ストーリーと登場人物を考えなくてもいいように、ありものを利用したい。昔話がいいだろう。「桃太郎」や「浦島太郎」だ。

 覚えている昔話ならなんでもいい。ひとつ選んでいただきたい。その昔話をあらためて読みなおしたりせず、頭のなかにある情報だけで、はじめから書いていただきたい。読んだ昔話と一言一句違わないようにする必要はない。文法や用法は気にしなくていい。アレンジを加える必要もない。ストーリーをはじめから最後まで書く。そのことだけに注力していただきたい。

 たとえば「桃太郎」を選んだとしよう。ほとんどの桃太郎は、「むかしむかし。あるところにおじいさんとおばあさんが──」ではじまる。あなたが桃太郎を書くときは、「むかしむかし──」ではじめてもいいし、「おばあさんは洗濯のため川へとむかった」などのようにまったく違う文言でもかまわない。書きやすいように書いていただきたい。ただし、ストーリーを曲げたりしてはいけない。また、完成度をあげようとか、オリジナリティをだそうとか、色気をだしてもいけない。手がとまる原因のひとつだからだ。オリジナル小説を最後まで書くための「練習」である。目的以外に目をうつしてはいけない。むしろ目的以外には積極的に目をつむっていただきたい。

 オリジナル小説を書こうとしているかただ。上記の練習は苦にならないはずである。練習にもならないかもしれない。自信にもならないだろう。だが、完成させるイメージ、その端緒はつかめたかと思う。次回の記事から紹介する、ちょっとハードルのあがった練習法へとすすんでいただきたい。

 もしこの段階で書けないとなると、原因の想像がつかない。書けないというかたがいないことを祈る。

オリジナル小説の書き方、小説を最後まで書くには(序)」の続きである。

 オリジナル小説を最後まで書くにはどうすればよいか。結論を先にいってしまうと、オリジナル小説を最後まで書く練習をするしかない。とにかく場数をふむのだ。

「なんだ。そんなあたりまえのことか」と思われただろう。オリジナル小説を最後まで書くにはどうすればよいかという問いに対する、それこそ教科書的な回答だといわれるかもしれない。しかし、もうちょっとおつきあいいただきたい。より詳しい話をさせていただく。

 オリジナル小説を最後まで書けないと悩まれているかたは、とうぜんオリジナル小説を書いているはずだ。さらに、オリジナル小説を書く練習もされていると思う。だが、オリジナル小説を完成させることに特化した練習はされていないのではないだろうか? 小説の質だとかおもしろさだとかはあえて捨ててしまい、とにかくオリジナル小説の完成だけを目的とした練習だ。

 オリジナル小説を完成させることに特化した練習なんて聞いたことがない、とおっしゃられるかもしれない。さもありなん。意識して練習するものではなかったからだ。オリジナル小説を完成させられるかたは、知らず練習していたともいえる(そして、そんなかたはオリジナル小説を最後まで書けないという悩みがわからない)。

 では、オリジナル小説を完成させることに特化した練習の具体的な方法はというと──次回へと続くのであった。

 オリジナル小説を最後まで書けない。完結させられない、と悩まれているかたが多い。わたしも途中で投げたオリジナル小説がある。ひとつやふたつではない。正確な数を覚えていないくらいたくさんだ。どうすればオリジナル小説を最後まで書くことができるか。完成させられるか。わたしなりに考えてみた。

 オリジナル小説の書き方に関しては、ちょいと長くなるので、今回から何回かにわけて記事を書くことにしたい。とちゅう、オリジナル小説の書き方以外の記事を書いてトビトビになるかもしれないが、気長におつきあいいただきたい。

 今回はまず「オリジナル小説を最後まで書けない」と掲示板などで相談した場合、どのような回答がかえってくるか紹介したい。列挙してみよう。

1・書く意欲がにぶい。中断してもいいという甘えを捨てよ。

2・書く前に細部までこだわって設定していないからだ。詳細なプロット(乱暴に説明すれば、小説の設計図みたいなもの)をつくれ。

3・プロ作家の小説を読んで刺激をうけ、モチベーションをあげよ。

 列挙した回答例はすべて正しい。正しいが、しかし逆にいえば教科書的といえなくもない。オリジナル小説を完成させる具体的な方法はなにもしめされていないのだ。

 では、どうすればいいのか?
 次回へ続くのであった。

オンライン小説Q&Aの記事、「オンライン小説での改行とは?」から派生した記事である。前回の記事「オンライン小説の桁折り改行について補足1」も参照していただきたい。

 ブラウザの横幅をひろげたときに、オンライン小説で桁折り位置がかわる。
 といわれて、ピンとこないかたもおられるだろう。現在はブログが普及しているので、オンライン小説もブログで公開されているかたが増えたからだ。

 オンライン小説にかぎらず、ブログの場合、テンプレート(雛形)が用意されている。テンプレートでは、記事を表示する領域のサイズが決まっていることが多い。「オンライン小説 な オリジナル小説 サイト うにたな」では下記のように指定している。

#main{ width:440px; float:left; }

 乱暴に説明すると「幅は400pxで枠内の左側に表示しろ」という意味だ。ちなみに、→をごらんになればおわかりかと思うが、右側にはカテゴリだとか最近のコメントなどのサイドバーが表示されている。

 オンライン小説をブログで公開するのなら、じつは桁折りのための改行は必要ないのかもしれない(もちろん、テンプレートにもよるが)。

 しかし、じっさいに桁折り改行をおこなっているかたがいる。理由は「そのほうが読みやすいから」ということだった(そのかたが使用されているテンプレートではフォントが小さく、かつオンライン小説を表示する領域の幅がひろかった)。

 もちろん、全員に訊いたわけではないので、ほかの理由もあるかもしれない。

 オンライン小説Q&Aの記事、「オンライン小説での改行とは?」の補足を少々。オンライン小説の場合、なぜ桁折り(行の折り返しともいう)のための改行をすることがあるのかについて、である。

 オンライン小説は、当たり前だがインターネットに接続しないと読めない。そして、パソコンのアプリケーションであるブラウザで読むのだ。このこと前提に話をすすめさせていただく。

 まずは、オンライン小説に桁折りの改行がないとして考えていただきたい。HTMLの書き方にもよるが、ブラウザの横幅を変更すると、自動で桁折りされる位置がかわる。ブラウザの横幅をひろげすぎると、延々と桁折りされないために、オンライン小説が読みにくくなるのだ。

 そういう背景があり、オンライン小説において桁折りのための改行がひろまった。

 ただし、オンライン小説における桁折り改行には欠点がある。ブラウザの横幅をひろげたときはいいが、縮めた場合は逆に読みにくくなる。桁折り改行されているうえに、ブラウザによって自動で桁折りされるため、改行位置がちぐはぐになるためだ。

 オンライン小説における桁折り改行については、次回へ続くのであった。

【質問】
 オンライン小説でいうところの改行って、出版社からでている小説の改行とは意味がちがうのでしょうか? オンライン小説で改行について書き込んでも話が食い違うことがあります。


【回答】
 文章の行をかえるときに改行をおこないます。オンライン小説であろうと、書店で販売されている小説(以下、小説)であろうと、改行自体の意味は同じです。

 ただし、オンライン小説と小説では、改行をおこなう条件に違いがあります。

 小説では段落(英語でいえばパラグラフ)ごとに改行します。必ず段落ごとに改行するのです。逆にいえば、段落がかわらないかぎりは改行しません(箇条書きなどはのぞく)。

 ところが、オンライン小説では必ずしも段落の区切りで改行するわけではありません。読みやすい位置で桁折りをするために改行をおこなう場合があるのです。


【例:小説での改行】
「おはよう」
 山田太郎が校門前で手をあげていた。カンカン照りなのに待っていてくれたらしい。見た目に似合わず、心根のやさしいクラスメートである。


【例:オンライン小説での桁折り改行】
「おはよう」
 山田太郎が校門前
で手をあげていた。
カンカン照りなのに
待っていてくれたら
しい。見た目に似合
わず、心根のやさし
いクラスメイトであ
る。


 オンライン小説の例では、全角9文字を条件に桁折りしています(わかりやすいよう、あえて極端にしています)。ですが、どこで桁折りするかは書き手の判断しだいです。単語の区切りで桁折りするかたもおられます(英文でいうところのワードラップ)。

 掲示板で話が食い違う場合、桁折りの改行と通常の改行を前後の文章から判断してみてください。

【質問】
 オンライン小説を某小説賞に応募したいのですが、印字された原稿(いわゆるワープロ原稿)よりも、手書きのほうがよいのでしょうか?

【回答】
 まずは、その小説賞の募集要項を確認してください。「手書きの原稿でなければダメ」とか「ワープロ原稿のみ受け付け」など書かれていなければ、どちらで応募してもかまいません。

 ワープロ原稿のほうが小説賞の選考を通過しやすいとか、手書きのほうが好印象をあたえるということもないでしょう。ワープロ原稿と手書き原稿に優劣はありません。

 ただし、自分の字が汚い、読みづらいという自覚があるのなら、ワープロ原稿をおすすめします。読めない字はそれだけでストレスになりますから(これはワープロ原稿でもそうかな。目立つことを目的にしてかわったフォントで印刷しないほうがいい。無難に明朝体で印刷しましょうよ)。

オンライン小説とOptimus Maximus」でふれたキーボード、Optimus Maximusの予約がついに開始された。

 Optimus Maximusの価格は4万3,990ロシア・ルーブル。ロシア・ルーブルなんてはじめてきく。日本円に換算すると20万弱くらいになろうか。

 20万! 計算間違えてないよね? ロシア・ルーブルにくわしいかたからのつっこみを待つ。どうかわたしの計算間違いであってくれ。

 予約開始ととも、Optimus Maximusのくわしいスペックも判明した。列挙しよう。

 Optimus Maximusの本体サイズは幅537ミリ・奥行き173ミリ、高さ38ミリ。標準のキーのサイズは20.2x20.2ミリ角となる。

 ELディスプレイのスペックは、解像度48x48ピクセル、65536色(いわゆる16bit)表示、視野角は160度、フレームレートは最低10フレーム/秒である。

 ちなみに、ELディスプレイはキートップについているわけではない。キーボード本体についているのだ。キートップは透明のキャップ、というかカバー部分となる。押下するのもこのカバー部分になるわけだ。透明だから、キーボード本体に固定されたELディスプレイがすけて見えているという仕組み。

 なお、Optimus Maximus本体には、2ポートのUSBハブとSDカードスロットがついている。おもしろいのは防犯用のワイヤー、ケンジントンロックもつけられるようになって点だ。高級品の証というところか。

 正式な発売日は12月1日を予定しているらしい(きっとまだまだ紆余曲折があるに違いない)。しかし、半年以上も先だとのんびりかまえてもいられない。初期出荷数を聞いて驚け、その数なんと200台! 2万とか2,000じゃない。たったの200だ。いくら高価とはいえ、世界が見張っているのだ。200ではいくらなんでも少なすぎる。初期出荷分というプレミアを狙っているあなた、急げ!

 小説賞に応募するほとんどのかたは、ワープロ原稿を送るそうな。ワープロ原稿での応募では、原稿用紙換算枚数を明記しなければならない場合が多い。さて、いま書いているオンライン小説を原稿用紙に換算すると何枚になるだろうか?

 前回の記事「オンライン小説を公募に応募する場合」では、アプリケーションの設定を変更すればすぐにわかると書いた。計算する必要はない、と。だが、面倒な計算から逃げたにすぎない。今回は原稿用紙換算に正面からぶつかってみよう。(どうでもいいことだが、前回の記事「オンライン小説を公募に応募する場合」というタイトルはいただけなかった。内容とあまりあっていない。後悔)

 オンライン小説の原稿用紙換算枚数を考えるにいたって重要となるのは、全体の文字数でもなければ、枚数でもない。原稿用紙換算した場合の行数であろう。全体で何行あるのか正確に判明すれば、20でわるだけで原稿用紙換算枚数がはっきりする。行数が肝となる理由は、読みすすめていただければおいおいわかっていただけよう。

 正確な行数をはかるには、行かわりがどこでおこるのか、ちくいち判定する必要がある。

 まず着目するのは、オンライン小説冒頭から全角21文字目である。特殊な処理が必要な文字(!や?、…や─、句読点や促音など)でないかぎり、21文字目から行かわりさせればいい。そして、2行目もまた21文字をチェックして──とその繰り返しを最後まで行うのだ。なお、20文字に達していない行にかんしては、判定をとばしていい。これで正確な行数がわかる。あとは20でわれば、オンライン小説の原稿用紙換算枚数がわれよう。

 ──これで終ればいいのだが、前述の説明では一番面倒な部分をはしょっている。「特殊な処理が必要な文字」である。ひとつひとつ列挙していってみよう。

1・句読点が21文字目にきた場合、ぶら下がり処理といって欄外に打つ。この行は1行21文字になるわけだ。

2・閉じカッコが21文字目にきた場合、欄外に書く。この行も1行21文字。

3・カッコのはじまり(「【『など)が21文字目にきた場合は、すなおに21文字目から次行となる。

4・…や─が21文字目にきた場合、20文字目が…や─でない限り、20文字目から次行へ追い出す。20文字目が…や─であれば、19文字目から次行へ追い出す。…や─は慣例で2つセットで使用するため、このようになる。

5・!や?などはぶら下がりにしてもいいし追い出してもいいが、原稿用紙換算ではぶら下がり処理のほうが面倒がなくていいだろう。「……?」という使い方もあるからだ。4の処理とあわせると複雑になりすぎる。

 ──ざっと思いつく限りでもこれだけある。いわゆる禁則処理である。例外もふくめるとさらに数はふえるだろうが、この5つは最低限判定しないとならないだろう。そうとう面倒だし、手計算では時間がかかりすぎる。計算するにはマクロを組んでPCにやらせるしかない。

 また、前述のやりかたでは不完全だといま気づいた。禁則処理だと19文字目と20文字目もチェックしていなければならない。判定がさらに増えた。

 ──オンライン小説の原稿用紙換算枚数だが、やはりテキストエディタやワープロソフトのフォーマットを変更するほうが手っ取り早い。

 オンライン小説を手直しして、ワープロ原稿で小説の賞に応募する場合、原稿用紙換算枚数がわからずに悩んでいるかたが多いようだ。すぐに解決する悩みである。

 オンライン小説を書く場合、テキストエディタかワープロソフトを使用するかたが大半だろう。いったん紙に書くかたでも、最終的にはどちらかのアプリケーションを使用する。テキストエディタであろうと、ワープロソフトであろうと、ほとんどのかたはデフォルト設定で使われていることと思う。原稿用紙換算枚数がわからないのも当然だ。

 オンライン小説を原稿用紙に換算したさいの枚数は、かんたんにわりだせる。計算は必要ない。使用しているテキストエディタやワープロソフトのフォーマットを変更すればいいだけだ。1ページを20行×20文字にすればよい。最終ページ数がすなわち原稿用紙枚数となる。ね、カンタンでしょ。
(追記07/05/23・誤解をあたえる書き方だったかもしれない。20行×20文字で印刷する、といっているわけではない。それでは応募規定に違反する。1ページを20行×20文字にするのは、手っ取り早く原稿用紙枚数をわりだすためだけだ。枚数さえわかれば応募規定通りのフォーマットに戻すのである)

 逆の方法もある。
 常日頃から、1ページを20行×20文字にして小説を書くようにするのだ。これなら、執筆中でもいま何枚目なのかすぐにわかる。応募するさいには、もちろん応募規定にあったフォーマットになおして印刷するのである。

 なお「ワープロ原稿じゃなく手書き原稿で応募するんだけど、原稿用紙換算枚数がわからない」というかたも、たまにいらっしゃる。手書きで応募するのなら、原稿用紙に書けばいいんじゃないかな──。

 オンライン小説とキーボードは切っても切れない関係にある。この記事でいうキーボードとは、もちろん楽器のそれではなく、パソコンの入力機器としてのキーボードのことだ。

 オンライン小説とキーボードが、なぜ切っても切れない関係なのか? と疑問に思うかたはいないだろう。小説ならあるいは紙に書いているというかたもいるが、オンライン小説となると、必ずパソコンで入力しなければならないためだ。いったん原稿用紙に書くというかたもいる。そういうかたも、インターネットに小説をアップロードするためにはキーボードで入力するしかない。

 さて、オンライン小説と切っても切れないあいだがらにあるキーボード。そのホットな話題をお届けしよう。2005年の第1報からこっち、さんざん紆余曲折してわれわれにニュースを提供してくれた例のキーボードについてだ。そう、ご存知。OLEDキーボード、Optimus Maximusである。

 Optimus Maximusについて軽くふれておこう。すべてのキートップ部分が有機ELディスプレイになっており、好きな文字やアイコンの表示が可能なキーボードなのだ。キーは114個。そのうち10個は、アプリケーションの起動などに使用する特殊キーとなる(注・ただし、前述の諸機能は当初発表されたものである。その後コストなどの問題で紆余曲折があり、製品版ではどういったスペックに落ちついたのか、値段もふくめてよく把握できていない

 発売がのびのびになっていたOptimus Maximusだが、ついに予約がはじまる。予約開始日はロシア・モスクワ時間で2007年5月20日午後3時から。日本時間にすると同日午後8時となる。

 オンライン小説を書いているかたで、待ちに待ったと快哉を叫ぶかたが何人いるかはわからない。ただ、オンライン小説と切っても切れないあいだがらにあるキーボードである。興味をもたれたかたもおられよう。だが、実際に予約をする場合は、値段をしっかりと確認していただきたい。何ヶ月か前の発表では日本円で15万円を越えていたのだから。

【質問】

 オンライン小説で使われている記号について教えてください。──、という記号なのですが、オンライン小説ではどういうときに使えばいいのでしょうか?


【回答】

 小説内では間を意味する記号です。おもに、あいた時間を文字であらわすときに使用します。
 たんなる間なら書かなければいいのにといわれそうですが、あえて書くことによって、微妙なニュアンスが読者に伝わるときもあります。


「あの──わたしの小説を読んでくれませんか?」

 また、──を使用すれば、のちに続く言葉を強調することもできます。


 山田がオンライン小説──不特定多数に読んでもらう小説を書いたのは初めてだった。

質問

 オンライン小説で有名小説の続編が書かれていました。個人サイトの管理人のかたが書かれており、原作者と違う人が続編をつくっているようです。こういう小説はなんとよべばいいのでしょうか?


回答

 通常はパロディとかパスティーシュというよびかたをします。

 しかし、ネット上では二次創作とか二次小説いったほうが通りがいいかもしれません。ドリーム小説や夢小説という場合もあります。

 上記の区別は小説の内容によってかわりますので、よくわからない場合は、とりあえず二次創作というおおきなくくりでよべば問題ないでしょう。

 オンライン小説において数字のあつかいはどうすればよいのか、という記事である。「オンライン小説における数字のあつかい1」の続きとなる。

 出版社から出版される小説(以下、小説)では、出版社や編集部によって数字をどのようにあつかうか決まっている。編集部の方針にしたがえばいい。しかし、オンライン小説では自分で決めなければならない。

 では、自分で決めるさい、なにを指標にすればよいのか。やはり、小説を参考にするしかあるまい。

 おおくの小説は縦書きである。縦書きでは、漢数字(一、ニ、三)でも算用数字(1、2、3)でも全角で書くことが多い。

 小説で漢数字が2桁以上になる場合、たとえば15をあらわす場合を考えてみよう。「十五」と書いたり「一五」と書いたりする。105なら「百五」や「一〇五」となる。わたしが読んだ小説では「一五」や「一〇五」とする場合が多かった。

 小説で算用数字が2桁になる場合、少々複雑かもしれない。ワープロソフトでためしていただければわかるが、算用数字が縦にならぶと非常に見づらい。そのため、印刷するさいに算用数字の部分だけ、半角の横書きにする場合が多い。

 では、小説で算用数字が3桁以上になるとどうするのかと疑問に思われるだろう。一部だけ横書きなので4桁以上は厳しいはずだ。これはカンタン。2百とか3千、4万、5億というように単位に漢字を使用するのだ(ほかの例があるかもしれないがわたしは知らない。あれば教えてほしい)。

 横書きの小説もある。基本は半角で書く。算用数字を横書きにする場合は、カンマがあるほうが読者に親切だろう。


19,800

 また、万の位から単位に漢字を使う手もある。そうしたほうが読者にやさしい。


1万9,800

 小説での数字のあつかいを大雑把に説明した。オンライン小説を書くさいの参考になっただろうか。

 小説と関係ない話題でもうしわけないですが、次世代ゲーム機Xbox360のゲームソフト「トラスティベル ~ショパンの夢~」についての記事です。6月14日に発売なので、プレイできるのはまだまだ先なのですが、テレビCMもはじまっており、マイクロソフトさんにはもっともっともりあげていただきたい。

 そして、ビッグニュース。昨日(5月14日)になりますが、Xbox360のマーケットプレイスで、「トラスティベル ~ショパンの夢~」の体験版がダウンロード可能となりました! 書きかけの小説もほっぽりだして、わたくしさっそくプレイいたしました。

 いままでは公式サイトや雑誌でしか情報がありませんでした。「わぷわぷだいあり~♪」さんの情報ですが、東京ゲームショウではすでに体験版が遊べたようです。しかし、わたしはふれるのははじめた(東京ゲームショウバージョンではキャラクター同士のかけあいによる説明があったのだとか。体験版にはなくこれは残念)。
 さて、「トラスティベル ~ショパンの夢~」の体験版をプレイする。

 ぬお!
 予想以上におもしろい!
 いかしている!
 公式サイトや雑誌で想像できる以上で、これは感動である!

 ──少々、もりあがりすぎかな? でも体験版とはいえ、実際にプレイしてみるのと、想像だけでは雲泥の差です。「トラスティベル ~ショパンの夢~」に対する期待はおおきかったのですが、ここまでとは思いませんでした。

 当サイトはオンライン小説のサイトであって、ゲームのサイトではありません。「トラスティベル ~ショパンの夢~」の詳しい内容などは、ゲームサイトやファンサイトさんにまかせるとします。でも、たまにプレイ日記みたいなのは書いていくつもりです。6月と先のことですが^^;


追伸
「トラスティベル ~ショパンの夢~」の体験版は非常によかった。しかし、残念というか、はがゆい点もあります。マーケットプレイスからのダウンロードということは、Xbox360ユーザーでないとプレイできないということなのよ。Xbox360ユーザーは体験版をプレイしてトラスティベルを購入するかもしれないけど、新規のお客さんをどれだけ取り込めるかは、マイクロソフトさんの営業しだい。しょうじき、「ブルードラゴン」ほど露出されてないような気がするのよ。せめて、試遊台を設置している店をふやしてほしいな~。

 オンライン小説では数字のあつかいがむずかしい。そう感じておられるかたが多いらしい。公開済みのオンライン小説を手本にしょうにも、おのおのの作者で数字のあつかいがまったく違っているからだろう。同じ作者でも、昔書いたオンライン小説といまのものでは、数字のあつかいがまったく異なっていたりする。

 いったいどのオンライン小説がただしいの?
 どの書き方がもっともいいの?

 疑問に思われるのもむべなるかな。じつはオンライン小説での数字のあつかいについて「これしかない」という解答はない。せいぜい「こうしたほうがいい」という程度だ。

 オンライン小説ばかりでなく、出版社から発行されている小説でも数字のあつかいはゆれている。縦書きのため漢数字(一、二、三)を使う場合がもっとも多い。しかし、最近は数字(1、2、3)を使うことも見かけるようになった。出版社や編集部によって数字のあつかいはきまっているのである。

 さて、オンライン小説で数字はどうあつかえばいいのか。読んでほしい相手がだれかにもよるが、基本的には数字(1、2、3)が読みやすいのではないだろうか。縦書きなら漢数字という選択もある。しかし、オンライン小説の場合、ほとんどのかたはブラウザで読むので横書きになってしまう。横書きに漢数字は存外読みにくいのだ。

 オンライン小説における数字のあつかいの話はまだ終わりではないが、長くなるので次回へと続く。

 たった20分でいいんです。21世紀のダイエット小説「減量本(原題:The Diet Novel)」を読むだけで、あなたの体重はみるみる減っていきます。

 小説を読むだけでやせていくのです。ダイエット運動の方法が書いてあるとか、低カロリー料理のレシピではありません。読むという行為で体重を減らすのです。

 定番のダイエット方法は、運動と食事制限です。いずれにしても、あなたがやる気にならなければダイエットは成功しません。やる気のない人間が就職したり結婚したりできますか? できませんよね。ダイエットも同じなんです。あなたの「やる気」で運動したり食事を減らしたりするんです。

 体重を減らすのにもっとも大切なのは、しかし「やる気」ではありません。根気でもなければダイエット知識でもない。また、高価なエクササイズマシンを買う必要もない。

 21世紀のダイエット小説「減量本」の作者は、そのことに気づいたんですね。100Kgをこえていた彼女の体重も、いまでは50Kgまで落ちています。まだまだやせられるのですが、健康を考えて50Kgでストップさせているということです。

 では、ダイエットにはなにが一番大切なのでしょうか?

 答えをいそがず、まずはこのまま先をお読みください。ダイエット小説の秘密をひとつひとつ開陳していきます。

 ダイエット小説の作者は、あなたの1日1日の体重の減りを、2倍、3倍にすることはとてもカンタンだといっています。ダイエット小説「減量本」を読むだけ。たったそれだけなのです。

 あなたがダイエット小説を読みつづければ、ご家族、ご友人から「一週間前とは見違えた。ダイエットはじめた? どんなダイエット?」といわれるでしょう。「ダイエットってきついでしょ」とも。でも、あなたは寝ころがって小説を読んでいただけなのです。

 なぜ、そんなことが可能なのか。もちろん秘密があります。

 世の中には、どんなに食べても太らないかたがいる。逆に、食は細いのにすぐ太るかたもいる。

 両者の違いはどこにあるのか?

 長年、個人の体質によるものだと思われてきました。いえ、いまも思われています。

 ですが、両者のあいだには、体質以外の決定的な差があったのです! 一定のルールがあって、そのルールに則しているのかどうかで、太るかどうかが決まっていたのです!

 ダイエット小説「減量本」の作者は、新聞にも載ったある事件をきっかけに、体重をコントロールするルールに気づいたのです。

 どんなに食べても太らないかたがいる反面、すぐ太るかたもいる。

 読書ダイエットの秘訣は、まさにここにあります。両者の違いはなにか。それがはっきりとわかったのです。

 体重をコントロールすることはカンタンなのです!

 余談ですが、ダイエット小説の読み方をかえると、体重を増やすことも可能です。ニーズがあるかどうかは別として。


 ……。
 …………。


 小説のネタを考えていて、ダイエットに関するストーリーを思いつきました。どれくらいディティールをだせるか試したのが前述のダイエット小説の紹介文。ダイエット関係の情報商材ページがありまして、参照させていただきました

 原稿用紙換算で4枚になりました(空行含む)。ちょっと長すぎる。調子にのって書きすぎました。原稿用紙半分くらいまで減らさないと使えない。

 小説で数字をあつかうときは、おもに漢数字を使う。しかし、小数点をどのようにすればいいのか迷っている。さて、どうしたものか。

 あるオンライン小説サイトの掲示板で、前述のような質問が書き込まれていた。ただし、まんま引用しているわけではない。わたしの言葉で書きかえているが、質問の意図はかわっていないだろう。

 なるほど。いわれてみると小説で小数点以下まで明記されることはまれである。目にする機会が少ない。質問者が迷われるのも当然だ。さいわい、わたしは何度か目にしていたので、小説での書き方は知っていた。だが、まちがいないのかどうか自信がない。もう一度、確認してみよう。

 手にとったのは北上秋彦の「吸血蟲」である(角川ホラー文庫版である)。ぱらぱらっとめくると、後半のあるシーンで、小数点以下まで数字が書かれている。ニンニクの成分分析で水分やら食物繊維が明記されているのだ。どのように書かれているのか?

 食物繊維五・七%

 と書かれている。数字もパーセント記号もすべて全角文字だ。驚くべきは小数点として中黒が使用されていることである。「小説の漢数字で小数点はどう書きあらわすのか?」という質問への解答は決まった。

 小説の漢数字では、中黒で小数点をあらわすのである。

「吸血蟲」では小数点以下一桁しかないが、ほかの小説(タイトルと作者は忘れてしまった)では延々と続けていたものもあった。

 八・五六一三九九

 のような感じだ。

 上記の解答はどうでしょうか? 読んでくれているかたからのつっこみをお待ちしています 補足なり訂正なりしていただけるとありがたいです。

 オンライン小説に関係ない話題が長らく続いてしまったので、小説に関しない話題はさけるつもりでした。しかし、おもしろい話題ができましたのでふれておきます。

 本日、シックスアパートから突然にメールがきました。株式会社CGMマーケティングが運営する、新しいブログ広告マッチングサービス「AD-Butterfly(アドバタフライ)」の先行登録キャンペーンに応募しないかという内容です。

 AD-Butterflyの報酬については「広告インプレッション数、クリック数とその媒体価格に応じて収益を受け取ることができます」と記載されています。インプレッション数を乱暴に説明するとするなら広告の表示回数となります。広告がクリックされても報酬がでるし、表示回数が一定に達しても報酬がでるわけです。

 Google AdSense(グーグルアドセンス)に代表される同様の広告マッチングサービスとの違いは、広告を表示させるためにブロガーと広告主双方の合意が必要ということです。ブロガーは表示させたい広告をコントロールしやすくなるわけですね。Google AdSenseではフィルタをかけられるのですが、上限が200なので、完全にコントロールできないんですよ。

 おもしろいかなと思うんですが、いまはまだ様子見です。小説関連のブログでどんな広告が表示されるか、ほかのかたを参考にしてからでも遅くはないんじゃないかな。サービスが本格的にはじまるのはまだ先のようですし。

 オンライン小説執筆に役立つサイト紹介です。

  • 秀まるおのホームページ
    ◆テキストエディタ「秀丸エディタ」で小説を書いています。サイト作成にも使用してますね。考えてみれば10年くらい使っているぞ。
  • Project/OpenOffice.org日本ユーザー会
    ◆無料で使用できるオフィススイートOpenOffice.orgがダウンロードできます。執筆したオンライン小説を見栄えよく印刷するために、ワープロソフトのWriterがおすすめ。

 オンライン小説において「違和感を感じる」と書いていいものかどうか迷っている。「違和感を覚える」がただしい用法だとわかってはいるが、堅苦しすぎて不自然な印象をあたえる気がするのだ。さて、どうしたものか。

 上記のような質問が某オンライン小説サイトの掲示板でされていた。まんま引用することはさけ、わたしの言葉で書きなおしたが、いわんとしている意図はかわっていないだろう。

 質問者の気持ちはよくわかる。オンライン小説で「違和感を感じる」と書いてしまうと、日本語に神経質なかたがにはうけが悪くなる。実際に用法としてはまちがっているのだろう。かといって「違和感を覚える」という言葉は日常では使われない。病院の医師も「違和感とかありますか?」と、用法をまちがえていると知りつつわかりやすい言い方をしてくれる。

 オンライン小説で「違和感を感じる」と書いていいものかどうか。むずかしい問題だと思う。

 さて、独断と偏見に満ちたわたしの解答は次のようになる。

 一人称の小説では「違和感を感じる」でもいい。三人称の小説ではNG。ただしセリフ部分はのぞく。

 補足しておこう。一人称小説においては、語り手が日本語の用法を間違えていたとしても「そういうしゃべりかたをするキャラクター」でとおらないこともなかろう。三人称小説のセリフでも同じだ。だが三人称小説において地の文で用法をまちがうのはよくないだろう。三人称小説の地の文では「違和感を覚える」としたい。

 上記の解答はどうでしょうか? 読んでくれているかたからのつっこみをお待ちしています 独断と偏見に満ちた解答なので補足なり訂正なりしていただけるとありがたいです。

Movable TypeのRSSで気になる点2」で、フィードに反映されるのはMovable Typeが構築する前のテキストだと推測した。ただしいのかどうか「Movable TypeのRSSで気になる点2」の投稿で実験もしてみた。コメントで成功の報告だけはしたが、今回は方法も紹介しよう。熟練者にとっては常識かもしれないが、当サイトにくるかたはわたしと同じく初心者が多いと思うので、なにかの参考にはなるだろう。

 新規エントリーを投稿する場合、改行設定が「改行を変換する」になっているはずだ。「なし」に設定しなおしてほしい。そして投稿するさい、自前でPタグとBRタグを挿入するのだ。

 以下の引用部分は「Movable TypeのRSSで気になる点2」の一部を抜粋したものだ。改行設定が「改行を変換する」になっている場合、PタグやBRタグはこの例のように挿入されているのである。

<p> すぐにピンとくる。STRONGタグとリンクは投稿するときに手動でつけているのだが、BRタグとPタグは投稿のさいにMovable Typeが自動でつける。フィードに反映されるのは、Movable Typeが構築する前のテキストなのではなかろうか? この投稿で実験してみよう。<br /> </p>

 いちいち自分でタグを挿入するのは面倒かもしれない。特におすすめする方法でもない。ただ、気になるかたは参考にしてほしい。

 Movable Typeのデフォルトテンプレートで出力されるRSSフィードでは、RSSリーダーで表示したさいに改行がされない問題があった。「Movable TypeのRSSで気になる点1」を参照していただきたい。

 いや、問題というわけではないかもしれない。RSSフィードで改行がないのは作法というか、行儀のよいやりかたなのかもしれない。でも、ブログをぐるりと見まわしてみると改行されているほうが多いのような気がする。長いものには巻かれろ、というよりもやはり改行がいっさいないというのは読みにくい。

 余談だが、もっとも多い(と思う)のは概要のみの表示だ。これなら改行されない云々は関係ない。概要のみの表示は、たぶん、もっともお行儀のよいやり方なのだろう。だが、RSSリーダーで完結できずクリックしてサイトに接続しなければならないことにはストレスを感じる。作法にのっとっていることと快適さとはあいいれないのだ。

 さて、Movable Typeのデフォルトテンプレートで出力されるRSS 2.0フィードでいかにして改行をさせるかだ。フィードの内容をのぞいてみるとSTRONGタグは反映されている。リンクもだ。にもかかわずBRタグやPタグはひとつもない。STRONGタグとBRタグのちがいはどこか?

 すぐにピンとくる。STRONGタグとリンクは投稿するときに手動でつけているのだが、BRタグとPタグは投稿のさいにMovable Typeが自動でつける。フィードに反映されるのは、Movable Typeが構築する前のテキストなのではなかろうか? この投稿で実験してみよう。

 Movable TypeではATOM、RSS 1.0、RSS 2.0 のフィードを自動的に出力してくれているものだと思っていた。ところがMovable Type 3.34だ。どういうわけかRSS 1.0フィードが出力されなくなっている。RSS 1.0のみ対応のRSSリーダーというものはないだろうから、RSS 1.0フィードが出力されていないとしても支障はない。

 だが、あっても邪魔にはなるまい。six apart日本語公式サイトからRSS 1.0フィードのテンプレートをコピペした。これでRSS 1.0フィードが出力されるようになった。しかし、新たな問題が浮上してくるのであった。

 RSS 1.0フィードが正常に出力されているか確認するため、愛用しているRSSリーダーに「オンライン小説 な オリジナル小説 サイト うにたな」のRSSフィードを登録した。ついでだからとRSS 2.0とATOMも同時にだ。確認してみて──あわわ、表示のされかたに仰天してしまった。

 RSS 1.0は概要のみの表示で、RSS 2.0とATOMは全文表示となっているが、そのことではない。RSS 2.0の全文表示では改行がいっさいおこなわれていないのだ(>_<) 読みにくいったらない。何とかしたいものである。

 わたしとさゆりが腕を組んで笑っていた。
 テーブルに置かれたフォトフレームからは、幸せオーラがでているようだった。
「おかえり。その写真きれいでしょ」
 声にふりむくと、さゆりがパソコンラックを指さしていた。見なれないプリンタが目にとまる。たしか、写真画質の最新型だ。
「このプリンタで印刷したのよ」
 さゆりがにんまりと笑った。にこり、じゃないところが彼女らしい。
「お誕生日おめでとう」
 プレゼントしてくれるというのか!?
 わたしは感激のあまり、さゆりに抱きつこうと一歩ふみだした。しかし、急な動作だったため、右足が明後日の方向に! まるで計ったかのように、右足がティッシュの箱にはまってしまった。わたしはよろけて、ラックに手をついた。肘がプリンタにあたる。落下は、やけにゆっくりとして見えた。
 バキ! とすごい音がした。

 小説とは関係ない話である。ゴールデンウィークは道が混んでいた。書店やコンビニ、ショッピングセンターなども大賑わいしていた。しょうじき、うっとうしいくらいだ。

 今日は店の混みようはおとなしかったが、かわりに道の混みようがすごかった。車が長い列をつくってとろとろすすむのだ。なんだったら小説を読みながら運転してもいいくらいだ。もちろん実際にやったりはしない。だが、やってみても大丈夫じゃないかという邪心をいだくくらいにはゆっくりだった。こっちは仕事やねん(>_<) はよ動いてんか、である。

 だがしかし、トラックの運転手のほうがもっといらついているのかもしれない。彼らには何時までに荷物を届けなければならないという制約があるのだ。わたしなんかは「できれば早く進みたい」程度である。重みが違うのだ。

 わたしは音楽をかけて気をまぎらわしているが、トラックの運転手はどうしているのだろうか? 同じように音楽を聴いているのか、ラジオなのか。あるいは別のなにかか。まさか小説を読んではいまい。機会があれば訊いてみたいものである。

 小説では段落をかえたあとに全角1文字さげるのが決まりである(行頭の「など例外はある)。オンライン小説でも全角1文字さげるルールは同じでいいだろう。

 当サイトで発表している全小説短編小説「真昼の激闘」から短編小説「眼球飛行物体」にも、全角1文字さげのルールを適用している。もともとのテキストデータがそうなっているのだから、あたりまえといえばあたりまえだ。

 だが、ちょっと考えたこともある。オンライン小説をぐるりと見わたしてみると、全角1文字さげをおこなっていない場合が多いのだ。また、全角1文字さげをおこなっていない小説では、段落と段落のあいだに空行が挿入されていることが多い。ブラウザ上では空行があるほうが読みやすいからだろう。

 長いものには巻かれろとばかりに、わたしも試みてみた。だが、さすがに小説でやるのは抵抗がある。「ブログ」カテゴリや「オンライン小説の書き方が5分でわかる!」 の記事で試行錯誤を繰り返した。段落がかわったさいの全角1文字さげをおこなわず、空行を多めにとってみたのだ。

 ただ、くせとは恐ろしいもので、いつもの書き方に戻っていた。「鯉のぼらず」エントリでは全角1文字さげをおこなっていないのに、「オンライン小説の書き方で大事なのは読書」エントリからは、小説と同じように全角1文字さげをおこなってしまっている。

 ちぐはぐなのは格好悪いが、読んでくれているかたがたは気にはしていないだろう。試行錯誤につき、これからも同様のことがおこるだろうが、生あったかく見守ってほしい。

オンライン小説の書き方で大事なのは読書」エントリから変更した点があるがお気づきになっただろうか? じつはカテゴリ名をかえたのである。以前は「頭がいい人、悪い人のオンライン小説執筆術」と名づけていたが「オンライン小説の書き方が5分でわかる!」とした。「執筆術」というとイメージがおおぎょうになり当サイトにはそぐわない。「書き方」というほうが親しみもわくはずだ。

日付にまさる管理方法なし」でもふれたが「オンライン小説なオリジナル小説サイト うにたな」は手探りで運営している。テンプレートもいじっているし、サイトタイトルもかえる可能性がある(もしかしたらMovable Typeの操作をあやまって、すべてのエントリを消してしまうかもしれない)。だが小説に関するサイトというポジションだけは、かえるつもりはさらさらない。

 今回はカテゴリ名の変更だったが、今後はカテゴリを増やしていく予定だ。すべて小説に関するカテゴリだ。それ以外のことは「ブログ」カテゴリにすべていれてしまう(あるいは別のサイトをつくるか)。用語集やFAQ、連載小説を考えている。実行がいつになるかはわからない^^; 気長に待っていてほしい。

 今回は「オンライン小説の書き方で大事なのは読書」の続きである。前回はオンライン小説の書き方でもっとも大事なのは小説をたくさん読むことだと主張した。今回からは具体的な読書術についてふれよう。

 オンライン小説の書き方が知りたい、ネット小説が書きたいというかたは読書も好きにちがいない。お気に入りの作家が何人かおられよう。オンライン小説の書き方を学ぶにさいし、好きな作家のなかから、もっとも好きなかたをひとりだけ選んでほしい。むずかしくて決められない場合はサイコロをふってくれてもいい。それほど深刻になる必要はない。その選んだ作家の著作から、もっとも好きな一編を選んでほしい。できれば最新作がいいが、まずはページ数の少ないものをチョイスしてほしい。その一冊がオンライン小説の書き方を学ぶ教材となる。

 オンライン小説の書き方を学ぶという姿勢で、選んだ著作を読んでほしい。まず意識してほしいのは段落である。むずかしく考えなくてもいい。「このセンセはこんなときに段落をかえるのね」という程度で十分だ。なれないとついついストーリーを追いそうになるが、がんばって段落に意識を集中してほしい(その小説を事前に楽しまれておくことをおすすめする)。

 オンライン小説の書き方を学ぶために段落を意識して読書する。それにどんな効果があるのか、すぐにはピンとこないだろう。まずは段落について考えてほしい。

 段落を国語辞典で調べると「長い文章中にあるおおきな切れ目」とある。より詳しい国語辞典では「意味のうえでのひとまとまり」ともある。文章が適当な長さになったので、いい加減に段落をつければいいというわけではないのだ。意味的にひとまとまりになっていなければいけない。

 では、どこで段落を区切ればいいのか。段落について解説された本はでているが、ピンとこなかったり、実際の執筆にいかすのがむずかしかったりする。ハウツー系の本よりもプロ作家の手になる小説を読み、段落を区切るタイミングをつかんだほうが早いし実用的だ。オンライン小説の書き方を学ぶために段落を意識して読書するのは、段落を区切るタイミングを体得するために有用なのである。

 オンライン小説の書き方でもっとも大事なのは、小説をたくさん読むことだ。

 ここでいう小説というのは、素人の書いた小説ではなくプロの手になる小説をさす。プロ作家はデビューする過程において、さまざまな文章技術を習得している。デビューしたあとも研鑽を重ねている。1冊の小説にはプロの文章技術がぎっしりとおさめられているのである。そのプロの書いた小説を意識して読めば、小説の書き方にかんするハウツー本よりも多くのことを学べるだろう。自分だけにしか書けないオリジナル小説への足がかりともなる。オンライン小説の書き方を学ぶのに、読書は必要不可欠だ。

 オンライン小説の書き方が知りたい、ネット小説が書きたいというかたは、とうぜん読書も好きだと思う。この記事を読まれているかたは読書好きだと決めつけてしまってもいいだろう。読書が好きなかたは、好きだからこそ、いろんな作家の小説を読んだり、さまざまなジャンルに手をだしたりしているにちがいない。それはとてもよい傾向である。読書の傾向がかたよらないほうが、オリジナル小説を書くさいの幅ができていい。

 ただ、プロの技術を小説から学ぶときは、かたよらせたほうがいい場合もある。ひとりの作家のひとつの著作を徹底的に読みこむのだ。そうすれば効率的に文章技術を学べるだろう。

 次回はオンライン小説の書き方を学ぶ、具体的な読書方法について書く予定。

鯉のぼらず

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ゴールデンウィークの中核をなすのはこどもの日である。もうすぐ5月5日だ。鯉のぼりがはため──いていない。わたしが子供のころも鯉のぼりがのぼっている家は数えるほどだったが、いまはさらに少ないのではなかろうか。仕事であちこちいくのだが、今年はまだ2本(たぶん、単位はまちがっている^^;)しか確認していない。

鯉のぼりが少ないということは、子供が少なくなったからという理由もあるだろう。だが、鯉のぼりを立てるのが面倒だからというのが、おおきな理由じゃなかろうか。じつは鯉のぼりの実物にふれたことがないのでよくわからない。想像になるが、あんなにおおきくてかさばりそうなのだから、ポールにつけるだけでも手間だろう。片づけるのも大変だ。考えただけで、鯉のぼりを放棄したくなる。

あと10年もすれば、鯉のぼりは幻想物になるのではなかろうか。子供の日にのぼるといわれる鯉。しかし、肝心の子供はだれも鯉のぼりを知らない、みたいな。

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